C++で直線に対する点の位置を判定!Above-Below-onテストの実装方法
この記事では、Above-Below-on テストを適用して、ある点が直線に対してどの位置(下側・上側・直線上)にあるのかを判定する C++ プログラムを紹介します。
平面上の任意の点 t(xt, yt) について、2点 m と n を結ぶ直線 L に対する位置関係は、次のスカラー値 s を計算することで求められます。
Y = A·xt + B·yt + C
計算結果の符号により、次のように判定できます。
- s < 0 の場合:点 t は直線 L の時計回り側の半平面(下側・左側)にあります。
- s > 0 の場合:点 t は直線 L の反時計回り側の半平面(上側・右側)にあります。
- s = 0 の場合:点 t は直線 L 上にあります。
アルゴリズム
開始
点を入力として受け取る。
直線の方程式を生成するため、コンパイルのたびに rand 関数を使って x・y の係数(x1, x2, y1, y2)に相当する乱数を生成する。
s を (y2 - y1) * x + (x1 - x2) * y + (x2 * y1 - x1 * y2) として計算する。
if (s < 0)
「点は直線の下側(左側)にあります」と出力する。
else if (s > 0)
「点は直線の上側(右側)にあります」と出力する。
else
「点は直線上にあります」と出力する。
終了
C++ サンプルコード
#include<stdlib.h>
#include<iostream>
#include<math.h>
#include<time.h>
using namespace std;
const int L = 0;
const int H = 20;
int main(int argc, char **argv) {
time_t seconds;
time(&seconds);
srand((unsigned int) seconds);
int x1, x2, y1, y2;
x1 = rand() % (H - L + 1) + L;
x2 = rand() % (H - L + 1) + L;
y1 = rand() % (H - L + 1) + L;
y2 = rand() % (H - L + 1) + L;
cout << "1本目の直線の方程式 : (" << (y2 - y1) << ")x+(" << (x1 - x2) << ")y+(" << (x2 * y1 - x1 * y2) << ") = 0\n";
int x, y;
cout << "\n点を入力してください:";
cin >> x;
cin >> y;
int s = (y2 - y1) * x + (x1 - x2) * y + (x2 * y1 - x1 * y2);
if (s < 0)
cout << "点は直線の下側(左側)にあります";
else if (s > 0)
cout << "点は直線の上側(右側)にあります";
else
cout << "点は直線上にあります";
return 0;
}
実行結果
1本目の直線の方程式 : (7)x+(0)y+(-105) = 0 点を入力してください:7 6 点は直線の下側(左側)にあります
プログラムのポイント
このプログラムは、直線の一般形 Ax + By + C = 0 を利用しています。2点 (x1, y1) と (x2, y2) を通る直線の場合、各係数は次のように表されます。
- A = y2 − y1
- B = x1 − x2
- C = x2 × y1 − x1 × y2
判定したい点 (x, y) をこの式に代入して得られる値 s の符号を調べることで、点が直線のどちら側に位置するのかを一意に決定できます。これは外積(クロス積)の符号判定と本質的に同じ考え方であり、計算幾何学における最も基本的かつ重要な処理の一つです。
また、srand 関数のシードに現在時刻を渡しているため、プログラムを実行するたびに異なる直線がランダムに生成され、さまざまなケースで動作を確認できるのが特徴です。
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