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C++におけるテキストモードとバイナリモードのファイル操作の違い

C++でファイル入出力を行う場合、ストリームはテキストモードまたはバイナリモードのいずれかで開きます。両者の根本的な違いは、入出力時に文字変換が行われるかどうかという点にあります。

テキストモードとバイナリモードの違い

テキストモードでは、OS固有の改行コード表現に合わせて文字変換が自動的に行われます。たとえばWindows環境では、プログラム内の「\n」はディスク上で「\r\n」として書き込まれ、読み込み時には逆に「\r\n」が「\n」へ変換されます。これにより、OSの違いを意識せずに一貫したテキスト処理が可能になります。

一方、バイナリモードでは一切の変換が行われません。バイト列がメモリとディスクの間でそのままコピーされるため、画像・音声・実行ファイルなど、どんなデータでも正確に扱えます。

テキストモードバイナリモード
各種文字変換が行われる
(例:「\r\n」⇔「\n」)
文字変換は一切行われない
設定ファイル・ログ・CSVなど、テキストデータの入出力に適している 画像・音声・動画・独自形式データなど、1バイトも変更できないデータの入出力に必須

ファイルへの書き込み方法

テキストモードの場合

// コンストラクタで開く
ofstream ofs("file.txt");

// open() メンバ関数で開く
ofstream ofs;
ofs.open("file.txt");

バイナリモードの場合

// コンストラクタで開く
ofstream ofs("file.txt", ios::binary);

// open() メンバ関数で開く
ofstream ofs;
ofs.open("file.txt", ios::binary);

ファイル末尾への追記方法

既存ファイルの末尾にデータを追加するには、ios::app を指定します。バイナリモードで追記する場合は、ビット演算子「|」を使って ios::binary と組み合わせます。

テキストモードの場合

ofstream ofs("file.txt", ios::app);

// または
ofstream ofs;
ofs.open("file.txt", ios::app);

バイナリモードの場合

ofstream ofs("file.txt", ios::app | ios::binary);

// または
ofstream ofs;
ofs.open("file.txt", ios::app | ios::binary);

ファイルの読み込み方法

テキストモードの場合

ifstream in("file.txt");

// または
ifstream in;
in.open("file.txt");

バイナリモードの場合

ifstream in("file.txt", ios::binary);

// または
ifstream in;
in.open("file.txt", ios::binary);

使い分けのポイント

  • テキストモード: 人間が読み書きするテキストデータ(設定ファイル、ログ、CSVなど)の入出力に向いています。OS間の改行コードの違いを吸収してくれます。
  • バイナリモード: JPEG・PNGなどの画像、MP3・WAVなどの音声、動画、独自形式のデータファイルなど、内容が1バイトでも変わっては困るデータの入出力に使用します。

なお、LinuxやmacOSでは改行コードが「\n」で統一されているため、テキストモードとバイナリモードの動作にほとんど差はありません。両者の違いが顕著に現れるのは、主にWindows環境です。

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