C++のChronoライブラリとは?日付・時刻の取り扱い方を解説
この記事では、C++の標準ライブラリであるChrono(クロノ)ライブラリについて解説します。Chronoライブラリは、日付や時刻を扱うためのライブラリです。
タイマーやクロック(時計)の仕組みはシステムによって異なります。そのため、より高い精度で時間を扱いたい場合には、このChronoライブラリを活用すると便利です。
Chronoライブラリの特徴:durationとtime_pointの分離
Chronoライブラリの大きな特徴は、時間間隔(duration)と時点(time point)を分離して扱う、精度に依存しない設計になっている点です。
durationオブジェクトは、「1分」「2時間」「10分」のような時間の長さ(スパン)を、ティック(tick)のカウントとして表現します。例えば「30秒」は、1秒を単位とするティックが30個あるdurationとして表されます。
コード例
以下は、Chronoライブラリを使ってdurationを操作するサンプルコードです。
#include <iostream>
#include <chrono>
using namespace std;
int main () {
using namespace std::chrono;
// chrono::milliseconds は std::chrono::duration のインスタンス化
milliseconds mili(1000);
mili = mili*60;
cout << "Duration : ";
cout << mili.count() << " milliseconds.\n";
cout << "Duration : ";
cout << (mili.count() * milliseconds::period::num / milliseconds::period::den);
cout << " seconds.\n";
}実行結果
Duration : 60000 milliseconds. Duration : 60 seconds.
コードの解説
このプログラムでは、まずmilliseconds型のオブジェクトmiliを1000ミリ秒(1秒)で初期化しています。millisecondsは、std::chrono::durationをミリ秒単位で具体化した型です。
その後、mili = mili*60;によって値が60倍され、60000ミリ秒(60秒)になります。count()メソッドでティック数(この場合はミリ秒の数)を取得でき、さらにperiod::numとperiod::denを使うことで、秒単位へ変換した値を計算して表示しています。
このようにChronoライブラリを使うと、単位の異なる時間を型安全に、かつ高精度に扱うことができます。
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