C++で2つの二分木の最初の一致しない葉を見つける方法
2つの二分木が与えられたとき、両方の木を前順(先行順)で走査した際に最初に一致しない葉ノードを見つける問題を考えます。すべての葉が一致している場合は、何も出力しません。
問題の例
次のような2つの二分木があるとします。

この場合、前順走査の順序で葉を比較していくと、最初に一致しない葉は 11 と 15 になります。
アルゴリズムの考え方
この問題は、スタックを用いた反復的な前順走査(preorder traversal)を2つの木に対して同時に実行することで解けます。ポイントは以下の通りです。
- 木ごとに独立したスタックを用意する
- スタックの先頭が葉ノードになるまで、子ノードをプッシュし続ける
- 両スタックの先頭(それぞれの木における現在の葉)を比較する
- 値が一致していれば次の葉へ進み、一致しなければその2つの葉が答えとなる
この方法なら再帰を使わずに、両木の葉を左から右へ順番に対応付けて比較できます。
C++での実装例
#include <iostream>
#include <stack>
using namespace std;
class Node {
public:
int data;
Node *left, *right;
};
Node *getNode(int x) {
Node * newNode = new Node;
newNode->data = x;
newNode->left = newNode->right = NULL;
return newNode;
}
bool isLeaf(Node * t) {
return ((t->left == NULL) && (t->right == NULL));
}
void findUnmatchedNodes(Node *t1, Node *t2) {
if (t1 == NULL || t2 == NULL)
return;
stack<Node*> s1, s2;
s1.push(t1); s2.push(t2);
while (!s1.empty() || !s2.empty()) {
if (s1.empty() || s2.empty() )
return;
Node *top1 = s1.top();
s1.pop();
while (top1 && !isLeaf(top1)){
s1.push(top1->right);
s1.push(top1->left);
top1 = s1.top();
s1.pop();
}
Node * top2 = s2.top();
s2.pop();
while (top2 && !isLeaf(top2)){
s2.push(top2->right);
s2.push(top2->left);
top2 = s2.top();
s2.pop();
}
if (top1 != NULL && top2 != NULL ){
if (top1->data != top2->data ){
cout << "First non matching leaves are: "<< top1->data <<" "<< top2->data<< endl;
return;
}
}
}
}
int main() {
Node *t1 = getNode(5);
t1->left = getNode(2);
t1->right = getNode(7);
t1->left->left = getNode(10);
t1->left->right = getNode(11);
Node * t2 = getNode(6);
t2->left = getNode(10);
t2->right = getNode(15);
findUnmatchedNodes(t1,t2);
}実行結果
First non matching leaves are: 11 15
計算量について
各ノードは最大で1回ずつスタックへのプッシュとポップが行われるため、時間計算量は O(n₁ + n₂)(n₁、n₂ はそれぞれの木のノード数)です。空間計算量は、スタックに保持されるノード数に依存し、最悪の場合で O(h₁ + h₂)(h は各木の高さ)となります。
このアルゴリズムを使えば、2つの二分木の構造が途中で異なっていても、葉の並び順に沿って効率的に差分を検出できます。
-
C++で二分木のルートから特定ノードまでの距離を求める方法
二分木が与えられたとき、ルートから特定のノード u までの距離(経路の長さ)を求める問題を考えてみましょう。例として、次のような二分木を想定します。この木において、ルートからノード6までの距離は2、ルートからノード8までの距離は3となります。解決のアプローチこの問題は、再帰的な手法を用いて解くことができます。具体的には、目的のノードを左部分木と右部分木の両方に対して再帰的に探索し、再帰の各段階(レベル)で距離を1ずつ加算していきます。探索の仕組みは以下の通りです。現在のノードがNULLの場合は -1 を返します(ノードが見つからなかったことを示す)。現在のノードの値が目的の値と一致した場合、ま
-
C++で二分木の2つのノード間の距離を求める方法
問題の概要いくつかのノードを持つ二分木が与えられているとします。このとき、2つのノード u と v の間の「距離」、つまり一方のノードからもう一方のノードへ移動する際に通る辺(エッジ)の本数を求めることを考えます。例として、次のような二分木を扱います。 1 / \ 2 3 / \ / \ 4 5 6 7 \ 8この木において、ノード (4, 6) 間の距離は 4(経路:4 → 2 → 1 → 3 → 6)、ノード (5, 8) 間の