【C++】二分木で特定のノードのミラー(鏡像)を検索する方法
この問題では、二分木(バイナリツリー)が与えられ、指定されたノードの「ミラー(鏡像)」となるノードを木の中から探します。ここでいうミラーとは、反対側の部分木にある対称の位置に相当するノードのことです。木を中心線で折り返したときに重なり合う位置関係をイメージすると分かりやすいでしょう。
問題例
入力

出力
B のミラーは E
解き方のアプローチ
最もシンプルな解法は、根(ルート)から再帰的に探索を行う方法です。左部分木と右部分木を指す2つのポインタを用意し、両側を同時にたどっていきます。片方のノードが目的の値と一致した時点で、対になる反対側のノードの値を返します。見つからない場合は、さらに深い階層へ再帰呼び出しを続けます。
探索のポイントは、「左の左の子」と「右の右の子」、「左の右の子」と「右の左の子」というように、鏡像の位置関係を保ちながらペアで比較していく点です。これにより、左右非対称な位置にあるノード(ミラーが存在しないノード)も正しく判定できます。
C++による実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
struct Node {
int key;
struct Node* left, *right;
};
struct Node* newNode(int key){
struct Node* n = (struct Node*) malloc(sizeof(struct Node));
if (n != NULL){
n->key = key;
n->left = NULL;
n->right = NULL;
return n;
}
else{
cout << "Memory allocation failed!" << endl;
exit(1);
}
}
int mirrorNodeRecur(int node, struct Node* left, struct Node* right){
if (left == NULL || right == NULL)
return 0;
if (left->key == node)
return right->key;
if (right->key == node)
return left->key;
int mirrorNode = mirrorNodeRecur(node, left->left, right->right);
if (mirrorNode)
return mirrorNode;
return mirrorNodeRecur(node, left->right, right->left);
}
int findMirrorNodeBT(struct Node* root, int node) {
if (root == NULL)
return 0;
if (root->key == node)
return node;
return mirrorNodeRecur(node, root->left, root->right);
}
int main() {
struct Node* root = newNode(1);
root->left = newNode(2);
root->left->left = newNode(3);
root->left->left->left = newNode(4);
root->left->left->right = newNode(5);
root->right = newNode(6);
root->right->left = newNode(7);
root->right->right = newNode(8);
int node = root->left->key;
int mirrorNode = findMirrorNodeBT(root, node);
cout << "対象ノード: root->left, 値 : " << node << endl;
if (mirrorNode)
cout << "ノード " << node << " のミラーは ノード " << mirrorNode << " です";
else
cout << "ノード " << node << " のミラーは二分木内に存在しません!";
node = root->left->left->right->key;
mirrorNode = findMirrorNodeBT(root, node);
cout << "\n\n対象ノード: root->left->left->right, 値 : " << node << endl;
if (mirrorNode)
cout << "ノード " << node << " のミラーは ノード " << mirrorNode << " です";
else
cout << "ノード " << node << " のミラーは二分木内に存在しません!";
return 0;
}
実行結果
対象ノード: root->left, 値 : 2 ノード 2 のミラーは ノード 6 です 対象ノード: root->left->left->right, 値 : 5 ノード 5 のミラーは二分木内に存在しません!
このように、ノード2(root->left)のミラーは反対側のノード6(root->right)として正しく検出されています。一方、ノード5(root->left->left->right)の対称位置には対応するノードが存在しないため、「ミラーは存在しない」という結果になります。
計算量
このアルゴリズムは木の各ノードを最大1回ずつ訪問するため、ノード数を n とすると時間計算量は O(n) です。また、再帰の深さは木の高さ h に依存するため、空間計算量は O(h) となります。
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