Pythonで二分木のルートからリーフまでの経路数値を合計する方法
0〜9の数字のみを含む二分木があるとします。このとき、ルートからリーフ(葉)までの各経路は、一つの数値を表すことができます。
例えば、次のような二分木を考えてみましょう。

この木には「2 → 1」と「2 → 3」の2つの経路があり、それぞれ 21 と 23 を表します。したがって、出力は 21 + 23 = 44 となります。
解法のアプローチ
この問題は、深さ優先探索(DFS)を使うことで効率的に解けます。手順は以下の通りです。
- 再帰関数 dfs() を作成します。引数としてノードと num(初期値は0)を受け取ります。
- ノードが存在する場合:
- num := num * 10 + ノードの値 で現在の経路の数値を更新します。
- もしノードがリーフ(左右の子がどちらも存在しない)であれば、
- sum := sum + num で合計に加算し、
- num := num / 10 として値を戻し、
- 関数から return します。
- そうでなければ、右の子と左の子に対してそれぞれ dfs() を再帰的に呼び出します。
- 呼び出し後、num := num / 10 で値を戻して return します。
- 最初に sum := 0 で初期化します。
- ルートノードを渡して dfs() を呼び出します。
- 最後に sum を返します。
Pythonでの実装例
以下のコードで、実際の実装を確認してみましょう。
class TreeNode:
def __init__(self, data, left = None, right = None):
self.data = data
self.left = left
self.right = right
def insert(temp, data):
que = []
que.append(temp)
while (len(que)):
temp = que[0]
que.pop(0)
if (not temp.left):
if data is not None:
temp.left = TreeNode(data)
else:
temp.left = TreeNode(0)
break
else:
que.append(temp.left)
if (not temp.right):
if data is not None:
temp.right = TreeNode(data)
else:
temp.right = TreeNode(0)
break
else:
que.append(temp.right)
def make_tree(elements):
Tree = TreeNode(elements[0])
for element in elements[1:]:
insert(Tree, element)
return Tree
class Solution(object):
def sumNumbers(self, root):
self.sum = 0
self.dfs(root)
return self.sum
def dfs(self, node, num=0):
if node:
num = num * 10 + node.data
if not node.right and not node.left:
self.sum += num
num /= 10
return
self.dfs(node.right, num)
self.dfs(node.left, num)
num /= 10
return
ob1 = Solution()
tree = make_tree([2,1,3])
print(ob1.sumNumbers(tree))入力
[2,1,3]
出力
44
コードのポイント
このアルゴリズムの核心は、DFSで各経路を辿りながら、num = num * 10 + ノードの値という計算で桁を組み立てていく点です。リーフノードに到達した時点で、その経路が表す完全な数値が完成するため、それを合計に加算します。
計算量は全ノードを一度ずつ訪問するため O(N)、必要なメモリは再帰の深さに依存し O(H)(Hは木の高さ)となります。LeetCode の「Sum Root to Leaf Numbers(問題129)」としても知られる定番の二分木問題です。
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