C++で解く:1回だけ出会える2人が収集できる最大ポイントの求め方
問題概要
本記事では、「1回だけ出会うことが許された2人が収集できる最大ポイント」を求めるC++のプログラムについて解説します。
各セルにポイントが書かれた行列(マトリックス)が与えられます。2人の人物は、一方が左上の角から右下の角へ、もう一方が左下の角から右上の角へと移動します。移動の途中で2人はちょうど1回だけ同じセルで出会うことができ、そのとき2人が合計で収集できるポイントの最大値を求めるのが課題です。
アルゴリズムの考え方
この問題は動的計画法(DP)を用いることで効率的に解けます。まず、次の4つのテーブルを事前に計算しておきます。
- P1S:1人目がスタート地点(左上)から各セルへ到達するまでに収集できる最大ポイント
- P1E:1人目が各セルからゴール地点(右下)へ向かう過程で収集できる最大ポイント
- P2S:2人目がスタート地点(左下)から各セルへ到達するまでに収集できる最大ポイント
- P2E:2人目が各セルからゴール地点(右上)へ向かう過程で収集できる最大ポイント
次に、出会い地点となり得る内部の各セル(i, j)について、2つの経路パターンを比較します。1人目が横方向に通り、2人目が縦方向に通るケース(op1)と、その逆のケース(op2)です。すべての候補の中で最も大きい値が答えとなります。
C++による実装例
#include<bits/stdc++.h>
#define M 3
#define N 3
using namespace std;
int findMaxPoints(int A[][M]) {
// 各経路のポイントを保存
int P1S[M+1][N+1], P1E[M+1][N+1];
memset(P1S, 0, sizeof(P1S));
memset(P1E, 0, sizeof(P1E));
int P2S[M+1][N+1], P2E[M+1][N+1];
memset(P2S, 0, sizeof(P2S));
memset(P2E, 0, sizeof(P2E));
for (int i=1; i<=N; i++)
for (int j=1; j<=M; j++)
P1S[i][j] = max(P1S[i-1][j], P1S[i][j-1]) + A[i-1][j-1];
for (int i=N; i>=1; i--)
for (int j=M; j>=1; j--)
P1E[i][j] = max(P1E[i+1][j], P1E[i][j+1]) + A[i-1][j-1];
for (int i=N; i>=1; i--)
for(int j=1; j<=M; j++)
P2S[i][j] = max(P2S[i+1][j], P2S[i][j-1]) + A[i-1][j-1];
for (int i=1; i<=N; i++)
for (int j=M; j>=1; j--)
P2E[i][j] = max(P2E[i-1][j], P2E[i][j+1]) + A[i-1][j-1];
int ans = 0;
for (int i=2; i<N; i++) {
for (int j=2; j<M; j++) {
int op1 = P1S[i][j-1] + P1E[i][j+1] + P2S[i+1][j] + P2E[i-1][j];
int op2 = P1S[i-1][j] + P1E[i+1][j] + P2S[i][j-1] + P2E[i][j+1];
ans = max(ans, max(op1, op2));
}
}
return ans;
}
int main() {
int A[][M] = {
{100, 100, 100},
{100, 1, 100},
{100, 100, 100}
};
cout << "Max Points : " << findMaxPoints(A);
return 0;
}
実行結果
Max Points : 800
出力の解説
この例では、中央のセルだけが「1」、それ以外のセルはすべて「100」となっています。2人は中央の低ポイントセルを避けて交差するように進むことで、経路の重複なく合計800ポイントを収集できます。
まとめ
本記事では、動的計画法を用いて「1回だけ出会える2人」が収集できる最大ポイントを求める方法を紹介しました。4つの累積テーブルを前計算し、出会い地点の候補ごとに最適な組み合わせを評価することで、時間計算量・空間計算量ともに O(N×M) の効率的な解法を実現できます。
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