JavaScriptで10進数に変換せずに2進数同士を加算する方法
この記事では、JavaScriptを使って2進数の文字列を10進数に変換せずにそのまま加算する関数の実装方法を解説します。大きな数値でも精度の心配なく扱える、実用的なアプローチです。
問題の概要
2つの2進数の文字列 str1 と str2 を引数として受け取り、それらを加算した結果を返すJavaScript関数を作成します。
ただし、以下の制約があります。
- 2進数を10進数に変換してから加算することは禁止
- 結果として返す文字列の先頭に余分な「0」が含まれてはいけない
たとえば、次のような入力が与えられた場合を考えます。
入力:
const str1 = '1101'; const str2 = '10111';
出力:
const output = '100100';
実際、「1101」(13)+「10111」(23)=「100100」(36)となり、正しい結果が得られます。
解決の考え方: 筆算方式のシミュレーション
人間が紙の上で行う筆算と同じ要領で、下の桁から順番に1桁ずつ足し合わせていくのがポイントです。各桁の合計が2以上になったら繰り上がり(carry)を発生させ、次の桁の計算に持ち越します。
具体的な手順は以下の通りです。
- 両方の文字列を反転させ、最下位桁から処理できるようにする
- ループの中で対応する桁どうしを加算し、繰り上がりも含めて計算する
temp % 2を現在の桁の値とし、temp > 1で繰り上がりの有無を判定する- 最後に結果文字列の先頭にある不要な「0」を削除する
サンプルコード
以下が実装コードです。
const str1 = '1101';
const str2 = '10111';
const addBinary = (str1 = '', str2 = '') => {
str1 = str1.split('').reverse();
str2 = str2.split('').reverse();
let res = '', temp = 0;
while (str1.length || str2.length || temp) {
temp += (~~str1.shift()) + (~~str2.shift());
let mod = temp % 2;
res = mod + res;
temp = temp > 1;
};
return (+res) ? res.replace(/^0+/, '') : '0';
};
console.log(addBinary(str1, str2));
出力結果
100100
コードのポイント解説
- reverse() + shift(): 文字列を配列化して反転することで、先頭(元は末尾)から桁を順に取り出せるようにしています。
- ~~演算子:
undefinedを0に変換するテクニックです。片方の文字列が先に尽きた場合でもエラーにならず、安全に加算できます。 - res.replace(/^0+/, ''): 計算過程で生じた先頭の余分な0を除去し、規定どおりの出力形式を保証します。
- (+res) ? ... : '0': 両方の入力が「0」の場合など、計算結果が空になるケースにも対応しています。
この手法なら、Number 型の精度限界(約2^53)を超える巨大な2進数同士の加算でも、誤差なく正確な結果を得ることができます。
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