JavaScriptで2つの配列の対称差を求める方法
対称差(Symmetric Difference)とは
数学において、2つの集合AとBの対称差は「A △ B」と表記されます。
対称差とは、AまたはBのどちらか一方にのみ属し、両方には属さない要素すべてからなる集合として定義されます。
具体例
例えば、以下のような2つの配列があるとします。
const A = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8]; const B = [1, 3, 5, 6, 7, 8, 9];
この場合、AとBの対称差は次のようになります。
const diff = [2, 4, 9];
2と4は配列Aにのみ存在し、9は配列Bにのみ存在します。両方の配列に共通して含まれる1、3、5、6、7、8は除外されるため、結果は[2, 4, 9]となるわけです。
実装例
それでは、実際にJavaScriptで対称差を求めるコードを見てみましょう。
const A = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8];
const B = [1, 3, 5, 6, 7, 8, 9];
const symmetricDifference = (arr1, arr2) => {
const res = [];
// arr1側の処理:arr2に存在しない要素だけを追加
for(let i = 0; i < arr1.length; i++){
if(arr2.indexOf(arr1[i]) !== -1){
continue;
};
res.push(arr1[i]);
}
// arr2側の処理:arr1に存在しない要素だけを追加
for(let i = 0; i < arr2.length; i++){
if(arr1.indexOf(arr2[i]) !== -1){
continue;
};
res.push(arr2[i]);
};
return res;
};
console.log(symmetricDifference(A, B));出力結果
このコードを実行すると、コンソールに以下の出力が表示されます。
[2, 4, 9]
コードの解説
この関数の仕組みは非常にシンプルです。
- まず、結果を格納するための空の配列resを用意します。
- 最初のループでは、arr1の各要素をチェックし、arr2内に存在しない要素だけをresに追加します。
- 次のループでは逆に、arr2の各要素をチェックし、arr1内に存在しない要素だけをresに追加します。
この2段階の処理により、「どちらか一方の配列にのみ含まれる要素」だけが集まり、対称差が求まります。
補足:Setを使ったより効率的な方法
上記の実装ではindexOf()を使用していますが、このメソッドは要素を探すたびに線形探索を行うため、配列が大きくなるとパフォーマンスが低下します。要素数が多い場合は、Setを活用するのがおすすめです。
const symmetricDifference = (arr1, arr2) => {
const set1 = new Set(arr1);
const set2 = new Set(arr2);
return [
...arr1.filter(x => !set2.has(x)),
...arr2.filter(x => !set1.has(x))
];
};
console.log(symmetricDifference(A, B)); // [2, 4, 9]Setのhas()メソッドはほぼ定数時間で動作するため、大規模なデータセットでも高速に対称差を計算できます。また、filter()とスプレッド構文を使うことで、コードもより簡潔になります。
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