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JavaScriptで配列内のエントリから正味速度(ネット速度)を計算する方法

ここに、モーターボートが上流(upstream)と下流(downstream)を航行した際の速度データを格納した配列があるとします。それぞれのエントリには「方向」と「そのときの速度」が記録されています。

以下が今回扱うサンプル配列です。

const arr = [{
    direction: 'upstream',
    velocity: 45
}, {
    direction: 'downstream',
    velocity: 15
}, {
    direction: 'downstream',
    velocity: 50
}, {
    direction: 'upstream',
    velocity: 35
}, {
    direction: 'downstream',
    velocity: 25
}, {
    direction: 'upstream',
    velocity: 40
}, {
    direction: 'upstream',
    velocity: 37.5
}]

私たちの課題は、このような形式の配列を受け取り、航行全体を通じたボートの正味速度(ネット速度)を求める関数を作成することです。ここでの正味速度とは、「上流時に記録された速度の合計から、下流時に記録された速度の合計を差し引いた値」を指します。

findNetVelocity() 関数の実装

それでは、findNetVelocity() という関数を作成し、配列内の各オブジェクトを順番に処理しながら正味速度を計算してみましょう。配列メソッドの reduce() を活用すれば、シンプルかつ効率的に実装できます。

コード例

const arr = [{
    direction: 'upstream',
    velocity: 45
}, {
    direction: 'downstream',
    velocity: 15
}, {
    direction: 'downstream',
    velocity: 50
}, {
    direction: 'upstream',
    velocity: 35
}, {
    direction: 'downstream',
    velocity: 25
}, {
    direction: 'upstream',
    velocity: 40
}, {
    direction: 'upstream',
    velocity: 37.5
}];
const findNetVelocity = (arr) => {
    const netVelocity = arr.reduce((acc, val) => {
        const { direction, velocity } = val;
        if(direction === 'upstream'){
            return acc + velocity;
        }else{
            return acc - velocity;
        };
    }, 0);
    return netVelocity;
};
console.log(findNetVelocity(arr));

出力結果

コンソールには次のような値が出力されます。

67.5

コードの仕組みを解説

  • reduce() メソッドは、初期値 0 から処理を開始し、配列の各要素を先頭から順番に畳み込んでいきます。
  • ループの各ステップでは、オブジェクトから direction(方向)と velocity(速度)を分割代入で取り出しています。
  • 方向が 'upstream'(上流)の場合は現在の累積値に速度を加算し、そうでなければ 'downstream'(下流)として速度を減算します。
  • すべての要素を処理し終えた時点の累積値が、そのまま全体の正味速度として返されます。

計算結果の検証

念のため手計算でも確認してみましょう。上流の速度の合計は 45 + 35 + 40 + 37.5 = 157.5、下流の速度の合計は 15 + 50 + 25 = 90 です。したがって、正味速度は 157.5 − 90 = 67.5 となり、関数の出力と一致していることがわかります。

このように reduce() を使えば、条件分岐を伴う集計処理でも数行のコードで簡潔に実装できるため、同様のパターンは売上の集計やスコアの計算など、さまざまな場面で応用できます。

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