JavaScriptのオブジェクトコンストラクターにプロパティを追加する正しい方法
オブジェクトコンストラクターにプロパティを追加する方法は、通常のオブジェクトの場合とは異なります。通常のオブジェクトであれば、コードのどこからでも自由にプロパティを追加できますが、オブジェクトコンストラクターの場合は、コンストラクターの外側ではなくコンストラクター内部にプロパティを定義する必要があります。
例1:コンストラクターの外側にプロパティを追加した場合
以下の例では、通常のオブジェクトと同じように、コンストラクターの外側にプロパティを追加しています。ここではオブジェクトコンストラクターを使用しているため、プロパティはコンストラクター内に定義しなければならず、その結果として出力には undefined が表示されます。
<html>
<body>
<p id = "prop"></p>
<script>
function Business(name, property, age, designation) {
this.Name = name;
this.prop = property;
this.age = age;
this.designation = designation;
}
Business.language = "chinese";
var person1 = new Business("Trump", "$28.05billion", "73", "President");
var person2 = new Business("Jackma", "$35.6 billion", "54", "entrepeneur");
document.write(person2.language);
</script>
</body>
</html>出力結果
undefined
このように、コンストラクター関数そのものに直接代入したプロパティ(静的プロパティ)は、new キーワードで生成されたインスタンスからは参照できません。そのため person2.language の値は undefined となります。
例2:コンストラクターの内側にプロパティを定義した場合
次の例では、「language」というプロパティをコンストラクターの内部で宣言しています。この場合、各インスタンスがプロパティを正しく受け継ぐため、undefined などの不正な値ではなく、正常な結果が出力されます。
<html>
<body>
<p id = "prop"></p>
<script>
function Business(name, property, age, designation) {
this.Name = name;
this.prop = property;
this.age = age;
this.designation = designation;
this.language = "chinese";
}
var person1 = new Business("Trump", "$28.05billion", "73", "President");
var person2 = new Business("Jackma", "$35.6 billion", "54", "entrepeneur");
document.write(person2.language);
</script>
</body>
</html>出力結果
chinese
補足:prototypeを使った効率的なプロパティ追加
すべてのインスタンスで共通の値を持つプロパティを追加したい場合は、コンストラクター内での宣言のほかに、prototype を利用する方法もあります。
Business.prototype.language = "chinese";
この方法であれば、コンストラクター関数を変更することなく、既存のすべてのインスタンスからプロパティを参照できるようになります。メモリの節約にもつながるため、実務では広く使われている手法です。
まとめ
- 通常のオブジェクト:コードのどこからでもプロパティを追加可能。
- オブジェクトコンストラクター:インスタンスから参照できるプロパティはコンストラクター内部(または prototype)で定義する必要がある。
- コンストラクター関数に直接代入したプロパティは静的プロパティとなり、インスタンスからは参照できない。
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