JavaScriptで否定後読み(ネガティブ・ルックビハインド)を実現する方法
JavaScriptで否定後読み(ネガティブ・ルックビハインド)を実現する方法
JavaScriptで「否定後読み」に相当する処理を実装したい場合、キャプチャグループを活用した次の正規表現パターンが定番のテクニックとして知られています。
(^|[^\\])"
このパターンは、次のような要素で構成されています。
^… 文字列の先頭位置にマッチ[^\\]… バックスラッシュ(\)以外の任意の1文字にマッチ|… 先頭位置またはバックスラッシュ以外の文字のいずれかに合致し、該当部分をキャプチャグループとして記録
つまり、この正規表現は「文字列の先頭」または「バックスラッシュ以外の文字」の直後に続くダブルクォート(")だけを検出します。そのため、\" のようにエスケープ済みのダブルクォートは対象外となり、誤った置換を防ぐことができます。
ダブルクォートをシングルクォートへ置換するコード例
実際に置換を行うには、String.prototype.replace() メソッドと組み合わせて次のように記述します。
str.replace(/(^|[^\\])"/g, "$1'")
ポイントは置換文字列内の $1 です。$1 は第1キャプチャグループ(先頭位置、またはバックスラッシュ以外の文字)を参照するため、元の文字列の構造を保ちながら、ダブルクォートの部分だけをシングルクォート(')へ置き換えられます。
補足:ES2018以降ではネイティブの後読みアサーションが利用可能
ES2018(ES9)以降のJavaScriptでは、後読みアサーション(lookbehind assertion)が標準仕様に組み込まれています。最新のブラウザやNode.jsであれば、(?<!\\\\)" のように否定後読みを直接記述することも可能です。ただし、Internet Explorerなどの旧環境ではサポートされていないため、幅広い環境での互換性が必要なケースでは、本記事で紹介した (^|[^\\]) パターンによる代替手法が今なお有効です。
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