JavaScriptで「with」キーワードを使う方法|基本構文とサンプルコード付きで解説
JavaScriptの「with」キーワードは、オブジェクトのプロパティやメソッドへの参照を簡略化するための省略記法として使われる構文です。
withの引数として指定したオブジェクトは、直後のブロックが実行されている間、デフォルトオブジェクトとして扱われます。そのため、ブロック内ではオブジェクト名を書かずに、そのオブジェクトのプロパティやメソッドへ直接アクセスすることが可能です。
基本構文
withステートメントの構文は以下のとおりです。
with (object){
// オブジェクト名とドットを付けずにプロパティを利用できる
}サンプルコード
次のコードを実行すると、withキーワードの具体的な使い方を確認できます。
<html>
<head>
<title>User-defined objects</title>
<script>
// メソッドとして機能する関数を定義
function addPrice(amount){
with(this){
price = amount;
}
}
function book(title, author){
this.title = title;
this.author = author;
this.price = 0;
this.addPrice = addPrice; // メソッドをプロパティとして代入
}
</script>
</head>
<body>
<script type="text/javascript">
var myBook = new book("Python", "Tutorialspoint");
myBook.addPrice(100);
document.write("Book title is : " + myBook.title + "<br>");
document.write("Book author is : " + myBook.author + "<br>");
document.write("Book price is : " + myBook.price + "<br>");
</script>
</body>
</html>実行結果
Book title is : Python Book author is : Tutorialspoint Book price is : 100
注意点:withは非推奨の構文
withステートメントは記述を短くできる反面、どのオブジェクトのプロパティを操作しているのかが分かりにくくなり、コードの可読性や保守性を損なう原因となります。そのため、ECMAScript 5以降のストリクトモード("use strict")では使用できず、現在では非推奨とされています。
現代のJavaScript開発では、オブジェクト名を明示的に記述するか、分割代入やローカル変数への代入を活用するのが一般的です。ただし、古いコードを読む機会は依然としてあるため、withの動作原理は知識として押さえておくとよいでしょう。
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