Python 2.7.xとPython 3.xの主な違いとは?押さえておきたい5つのポイント
Python 2系と3系の違いの背景
Python 3.0は2008年12月にリリースされました。これは、それ以前のバージョンに存在した設計上の課題を是正するために開発されたものです。Python 3の基本理念は「古い書き方を取り除き、機能の重複を減らす」というものでした。
ただし、Python 3.0には後方互換性がありません。つまり、Python 2.xの構文で書かれたプログラムは、そのままではPython 3.xのインタプリタ上で実行できません。なお、バージョン2.7はPython 2.xシリーズにおける最後のメジャーリリースとなっています。
両バージョンの間には数多くの違いがありますが、ここでは特に重要な5つのポイントを解説します。
1. print文からprint関数へ
Python 2.7ではprintはキーワード(文)として扱われていましたが、Python 3.xでは組み込み関数に変更されました。そのため、Python 3のコードでは括弧()の記述が必須になります。
print "Hello World" # Python 2では有効だが、Python 3ではエラーになる
print ("Hello World") # Python 2とPython 3のどちらでも有効
2. 入力関数の統合
Python 2.7で使用されていたraw_input()関数は廃止されました。Python 3.xではinput()関数に一本化され、受け取ったデータはすべて文字列として処理されます。
3. 整数除算の仕様変更
整数の除算の挙動もPython 3で大きく変わりました。Python 2.xでは「5/2」の結果は「2」(小数点以下が切り捨てられる)ですが、Python 3.xでは「2.5」となり、真の除算結果が返されます。小数点以下を切り捨てたい場合は、「//」演算子を使用します。
4. 文字列はデフォルトでUnicode
Python 3.xでは、文字列はデフォルトでUnicodeとして扱われます。一方、Python 2.xではUnicode文字列として扱うために、明示的に接頭辞「u」を付ける必要がありました(例:u'hello')。これにより、Python 3では日本語などのマルチバイト文字をより直感的に扱えるようになりました。
5. 整数型の統一
Python 3.xでは、整数オブジェクトはデフォルトでlong型相当として扱われるため、大きな数値を扱っても桁あふれを心配する必要がありません。Python 2.xでは、長整数を表すのに末尾に「L」を付ける必要がありました(例:100L)。
まとめ
Python 2系と3系の違いは、単なる構文の差異にとどまらず、言語設計思想の違いを反映したものです。現在、Python 2は公式サポートが終了しているため、新規開発ではPython 3を使用することが強く推奨されます。レガシーコードのメンテナンスや移行作業を行う際には、今回紹介した5つのポイントをぜひ参考にしてください。
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