Pythonのabs()とfabs()の違いとは?絶対値関数の使い分けを解説
abs()とfabs()の基本的な違い
Pythonには数値の絶対値を求める方法として、組み込み関数のabs()と、mathモジュールに定義されているmath.fabs()の2つがあります。どちらも符号を無視して数値の絶対値を返すという点では同じ役割ですが、いくつか重要な違いがあります。
1. 組み込み関数かモジュール関数か
abs()はPythonに最初から組み込まれている関数のため、ライブラリやモジュールを読み込む必要がなく、すぐに使用できます。一方、fabs()はmathモジュール内で定義されているため、使用前にインポートする必要があります。
>>> abs(-45)
45
>>> abs(110.12)
110.12
>>> import math
>>> math.fabs(-45)
45.0
>>> math.fabs(110.12)
110.12
2. 戻り値の型の違い
上記の出力結果に注目すると、abs(-45)は整数型(int)の45を返すのに対し、math.fabs(-45)は浮動小数点型(float)の45.0を返しています。fabs()は引数が整数であっても、常にfloat型で結果を返す点に注意しましょう。
3. 複素数への対応
abs()は複素数にも対応しており、複素数の大きさ(絶対値)を計算できます。一方、fabs()は実数専用の関数であるため、複素数を渡すとTypeErrorが発生します。
使い分けのポイント
単純に絶対値を求めたい場合は、インポートが不要でint・float・complexのすべてに対応しているabs()を使うのが基本です。math.fabs()は、C言語系の数学関数との互換性が必要な場合や、結果を必ずfloat型として扱いたい場合など、限定的な場面で使用するとよいでしょう。
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