Pythonで数値(シグナル番号)からシグナル名を取得する方法をわかりやすく解説
Pythonでは、数値(シグナル番号)からシグナル名を直接取得するための専用関数は標準では提供されていません。しかし、signalモジュールが持つすべての属性を活用することで、シグナル番号とシグナル名の対応関係を格納した辞書を自作することができます。
シグナル名を取得する基本的な流れ
おおまかな手順は以下の3ステップです。
signal.__dict__でモジュール内の全属性を取得するSIGで始まる名前の変数だけを抽出する(SIG_で始まる内部定数は除外)- シグナル番号をキー、シグナル名を値とする辞書として保存する
コード例
import signal
sig_items = reversed(sorted(signal.__dict__.items()))
final = dict((k, v) for v, k in sig_items if v.startswith('SIG') and not v.startswith('SIG_'))
print(final)
ポイント: reversed(sorted(...)) を使うことで、同一の番号を持つ複数の名前が存在する場合でも、並び替え後の順序によって適切な名前が優先されます。また、SIG_ で始まる定数を除外することで、SIGINT や SIGTERM のような一般的なシグナル名だけが辞書に登録されます。
実行結果
このコードを実行すると、次のような出力が得られます。
{<Signals.SIGTERM: 15>: 'SIGTERM', <Signals.SIGSEGV: 11>: 'SIGSEGV',
<Signals.SIGINT: 2>: 'SIGINT', <Signals.SIGILL: 4>: 'SIGILL',
<Signals.SIGFPE: 8>: 'SIGFPE', <Signals.SIGBREAK: 21>: 'SIGBREAK',
<Signals.SIGABRT: 22>: 'SIGABRT'}
作成した辞書の使い方
シグナル定数は内部的に整数型の列挙型(IntEnum)として扱われるため、作成した辞書に対して数値をそのまま指定してシグナル名を取り出せます。
print(final[15]) # SIGTERM print(final[2]) # SIGINT
補足:より簡潔な方法
Python 3.5以降では、signal.Signals 列挙型を利用して、1行でシグナル名を取得することも可能です。
import signal print(signal.Signals(15).name) # 'SIGTERM'
このように、signal モジュールの属性を一覧化してフィルタリングする手法を覚えておくと、デバッグやログ出力の際にシグナル番号を人間が読みやすい形式へ変換できて非常に便利です。用途に応じて、自作の辞書方式と Signals 列挙型方式を使い分けるとよいでしょう。
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