Pythonでコマンドライン引数を追加する方法:argparseモジュールの使い方を解説
はじめに
Pythonには、コマンドライン引数を解析するための強力なargparseモジュールが標準で用意されています。OSのコマンドラインからユーザーの入力を受け取りたい場合や、URLを指定して解析させたり、S3バケットへアップロードするファイルを指定したりするなど、パラメータを受け付けるプログラムを作成したい場合に、argparseを使えば最小限の手間で実装できます。
基本的な使い方
argparseを使ったプログラムの流れは、以下の3ステップです。
プログラムが受け付ける引数を定義する
パーサーを呼び出して、結果オブジェクトを取得する
取得した引数を使用する
まとめると、引数パーサーを使ったプログラムの構造は次のようになります。
def main(parameters):
<< ここにロジックを記述 >>
if __name__ == '__main__':
<< 1. 引数パーサーを定義 >>
<< 2. 引数を解析 >>
<< 3. バリデーション >>
<< 4. main(parameters) を呼び出す >>__name__ == '__main__' のセクションは、スクリプトが直接実行された場合にのみ処理されるため、ここがプログラムのエントリーポイントとなります。
例1:引数を1つだけ受け取るプログラム
まずは、テニス選手名(文字列)という1つの引数だけを受け取るプログラムを作成してみましょう。
import argparse
def get_args():
""" Function : get_args
.add_argument で使用するパラメータ
1. metavar - ユーザーに対してデータ型のヒントを提供する。
- デフォルトでは、すべての引数は文字列として扱われる。
2. type - 実際のPythonデータ型
- (str の前後に引用符がない点に注意)
3. help - 使用方法に関するパラメータの簡単な説明
"""
parser = argparse.ArgumentParser(
description='位置引数2つの例',
formatter_class=argparse.ArgumentDefaultsHelpFormatter)
# 最初の引数として文字列型のプレイヤー名を追加
parser.add_argument('player',
metavar='player',
type=str,
help='テニスプレイヤー')
return parser.parse_args()
# main関数を定義
def main(player):
print(f" *** {player} はグランドスラムで20勝しています。")
if __name__ == '__main__':
args = get_args()
main(args.player)a) このプログラムをコマンドラインから引数なしで実行すると、プログラムの正しい使い方を示す簡単な使用方法(usage)が出力されます。
In [3]: run <>.ipynb usage: ipython [-h] player ipython: error: the following arguments are required: player An exception has occurred, use %tb to see the full traceback.
b) 引数を2つ以上渡した場合もエラーになります。定義されていない第2引数を受け取ったことに対して、プログラムが警告を出します。
c) 引数がちょうど1つ渡された場合のみ、プログラムは正常に実行されます。
例2:引数を2つ受け取るプログラム
次に、テニス選手名(文字列)と、その選手が獲得したグランドスラムタイトル数(整数)という2つの引数を受け取るプログラムを作成します。
import argparse
def get_args():
""" Function : get_args
.add_argument で使用するパラメータ
1. metavar - ユーザーに対してデータ型のヒントを提供する。
- デフォルトでは、すべての引数は文字列として扱われる。
2. type - 実際のPythonデータ型
- (str の前後に引用符がない点に注意)
3. help - 使用方法に関するパラメータの簡単な説明
"""
parser = argparse.ArgumentParser(
description='位置引数2つの例',
formatter_class=argparse.ArgumentDefaultsHelpFormatter)
# 最初の引数として文字列型のプレイヤー名を追加
parser.add_argument('player',
metavar='player',
type=str,
help='テニスプレイヤー')
# 2番目の引数として整数型のタイトル数を追加
parser.add_argument('titles',
metavar='titles',
type=int,
help='テニスプレイヤーのグランドスラムタイトル数')
return parser.parse_args()
# main関数を定義
def main(player, titles):
print(f" *** {player} はグランドスラムで{titles}勝しています。")
if __name__ == '__main__':
args = get_args()
main(args.player, args.titles)ターミナルを開いてこのプログラムを実行してみましょう。引数が渡されなかった場合、スクリプトは明確なエラーメッセージとともに例外を返します。
実行結果
<<< python test.py usage: test.py [-h] player titles test.py: error: the following arguments are required: player, titles <<< python test.py federer 20 *** federer はグランドスラムで20勝しています。
このように、argparseモジュールを活用すれば、引数の不足や型の不一致といった入力ミスを自動的に検出し、ユーザーにわかりやすいエラーメッセージを表示できるため、堅牢なコマンドラインツールを簡単に開発できます。
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