Tkinterのテキストウィジェットでダブルクリック時の選択動作をカスタマイズする方法
TkinterのText(テキスト)ウィジェットは、アプリケーションにテキストエディタのような機能を組み込むための部品です。複数行のユーザー入力に対応しており、configure()メソッドを使えば、フォントの種類やサイズ、文字色、背景色などの各種プロパティを柔軟に設定できます。
さらに、Textウィジェットには「タグ」と呼ばれる仕組みが用意されており、これを利用することでテキストの特定範囲を選択状態にすることが可能です。この機能を応用し、ダブルクリックイベントをバインドすれば、「クリックした単語だけを選択する」など、デフォルトとは異なる独自の選択動作を実装できます。
実装例
それでは実際の例を見てみましょう。ここでは、マウスのダoubleクリック操作に対して「テキスト全体を選択する」処理を割り当てています。
# 必要なライブラリをインポート
from tkinter import *
# tkinterフレーム(ウィンドウ)のインスタンスを作成
win = Tk()
# ウィンドウのサイズを設定
win.geometry("700x350")
# テキスト全体を選択する関数を定義
def select_all():
text.tag_add("start", "1.0", "end")
return "break"
# テキストウィジェットを作成
text = Text(win, width=50, height=10, font=('Calibri 14'))
text.pack()
text.insert(INSERT, "Select a word and then double-click")
# ダブルクリックイベントに関数をバインド
text.bind('<Double-1>', select_all)
win.mainloop()実行結果
上記のコードを実行すると、あらかじめテキストが挿入されたテキストウィジェットが表示されます。表示されたテキスト上でダブルクリックを行うと、通常の「単語のみを選択する」動作ではなく、ウィジェット内の全テキストが一括で選択されることが確認できます。
このように、bind()メソッドで <Double-1> イベントに独自の関数を関連付け、戻り値として "break" を返すことで、Tkinter標準のダブルクリック動作を上書き(無効化)し、好みの挙動に置き換えることができます。
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