OpenCV Javaライブラリで画像に幾何学的図形を描画する方法
Java版OpenCVライブラリの org.opencv.imgproc パッケージには、Imgproc クラスが含まれています。このクラスは、resize()、warpAffine()、filter2D() など、入力画像を処理するためのさまざまなメソッドを提供しています。
さらに、Imgprocクラスには画像上に幾何学的図形を描画するためのメソッド群も用意されています。主なものは以下のとおりです。
| 図形 | メソッドと説明 |
|---|---|
| 楕円(Ellipse) | ellipse() メソッドを使用すると、画像に楕円を描画できます。 |
| 円(Circle) | circle() メソッドを使用すると、画像に円を描画できます。 |
| 長方形(Rectangle) | rectangle() メソッドを使用すると、画像に長方形を描画できます。 |
| 多角形(Polygon) | fillPoly() メソッドを使用すると、画像に多角形を描画・塗りつぶしできます。 |
| 直線(Line) | line() メソッドを使用すると、画像に直線を描画できます。 |
サンプルコード
次のJavaプログラムでは、空白のOpenCV画像に対して、円・楕円・直線・多角形・長方形といったさまざまな図形を描画しています。
import java.util.ArrayList;
import java.util.List;
import org.opencv.core.Core;
import org.opencv.core.Mat;
import org.opencv.core.MatOfPoint;
import org.opencv.core.Point;
import org.opencv.core.RotatedRect;
import org.opencv.core.Scalar;
import org.opencv.core.Size;
import org.opencv.imgcodecs.Imgcodecs;
import org.opencv.imgproc.Imgproc;
import org.opencv.highgui.HighGui;
public class DrawingGeometricalShapes {
public static void main(String args[]) {
// OpenCVネイティブライブラリの読み込み
System.loadLibrary(Core.NATIVE_LIBRARY_NAME);
// 画像の読み込み
Mat src = Imgcodecs.imread("D:\\blank.jpg");
// 描画色の指定(BGR形式)
Scalar color = new Scalar(0, 0, 120);
// 円の描画
Imgproc.circle(src, new Point(75, 65), 40, color, Imgproc.FILLED);
// 楕円の描画
Imgproc.ellipse(src, new RotatedRect(new Point(330, 60), new Size(100, 65), 180), color, Imgproc.FILLED);
// 直線の描画
Imgproc.line(src, new Point(540, 30), new Point(540, 90), color, 5);
// 多角形の塗りつぶし描画
List<MatOfPoint> list = new ArrayList<>();
list.add(new MatOfPoint(
new Point(410, 60), new Point(430, 30),
new Point(470, 30), new Point(490, 60),
new Point(470, 100), new Point(430, 100))
);
Imgproc.fillPoly(src, list, color, 8);
// 長方形の描画
Imgproc.rectangle(src, new Point(150, 30), new Point(250, 95), color, Imgproc.FILLED);
// 結果の表示
HighGui.imshow("Geometrical shapes", src);
HighGui.waitKey();
}
}コードのポイント
- System.loadLibrary():OpenCVのネイティブライブラリをロードします。これを忘れると
UnsatisfiedLinkErrorが発生します。 - Scalar:色はBGR(青・緑・赤)の順で指定します。例では
(0, 0, 120)により暗い赤系の色を指定しています。 - Imgproc.FILLED:この定数を線幅として渡すと、図形が塗りつぶされて描画されます。
- RotatedRect:楕円は中心座標・サイズ・回転角度を指定する
RotatedRectオブジェクトで定義します。 - MatOfPoint:多角形は頂点の
PointのリストからMatOfPointを生成し、fillPoly()に渡して描画します。
実行結果
上記のコードを実行すると、空白画像の上に各種の幾何学的図形が描画された画像がウィンドウに表示されます。

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