JavaFXの2D図形におけるFillプロパティの基本と使い方を解説
JavaFXにおいて、fill(フィル)プロパティは、図形の内側の領域をどの色で塗りつぶすかを指定・定義するためのプロパティです。javafx.scene.shape.Shapeクラスが提供するsetFill()メソッドを使うことで、任意の図形をお好みの色で塗りつぶすことができます。
fillプロパティのデフォルト値
図形(オブジェクト)ごとのデフォルト値は以下の通りです。
- Line(線)・Path(パス)・Polyline(折れ線):デフォルト値は Color.BLACK(黒)
- その他のすべての図形:デフォルト値は null。つまり、何も色で塗りつぶされず、内部は透明な状態で表示されます。
そのため、Polygon(多角形)やRectangle(矩形)などの図形に色を付けたい場合は、明示的にsetFill()メソッドで色を指定する必要があります。
サンプルコード
以下の例では、菱形(ひし形)のPolygonを複数配置し、それぞれデフォルト状態、青(BLUE)、チョコレート色(CHOCOLATE)で塗りつぶした結果を比較しています。また、Lineに対してsetFill()を使用した場合の動作も確認できます。
import javafx.application.Application;
import javafx.scene.Group;
import javafx.scene.Scene;
import javafx.scene.paint.Color;
import javafx.scene.shape.Line;
import javafx.scene.shape.Polygon;
import javafx.scene.text.Font;
import javafx.scene.text.FontPosture;
import javafx.scene.text.FontWeight;
import javafx.scene.text.Text;
import javafx.stage.Stage;
public class FillExample extends Application {
public void start(Stage stage) {
Font font = Font.font("verdana", FontWeight.BOLD, FontPosture.REGULAR, 12);
Text label1 = new Text("Fill: Default");
label1.setFont(font);
label1.setX(260.0);
label1.setY(125.0);
Polygon rhombus1 = new Polygon(300.0, 0.0, 250.0, 50.0, 300.0, 100.0, 350.0, 50.0);
Text label2 = new Text("Filling Line");
label2.setFont(font);
label2.setX(60.0);
label2.setY(275.0);
// 線(Line)を作成
Line line = new Line();
line.setStartX(50.0);
line.setStartY(200.0);
line.setEndX(150.0);
line.setEndY(200.0);
line.setStrokeWidth(10.0);
line.setFill(Color.DARKBLUE);
Text label3 = new Text("Fill: Blue");
label3.setFont(font);
label3.setX(270.0);
label3.setY(275.0);
Polygon rhombus3 = new Polygon(300.0, 150.0, 250.0, 200.0, 300.0, 250.0, 350.0, 200.0);
rhombus3.setFill(Color.BLUE);
Text label4 = new Text("Fill: Chocolate");
label4.setFont(font);
label4.setX(440.0);
label4.setY(275.0);
Polygon rhombus4 = new Polygon(490.0, 150.0, 440, 200.0, 490.0, 250.0, 540.0, 200.0);
rhombus4.setFill(Color.CHOCOLATE);
// Groupオブジェクトを作成
Group root = new Group(label1, label2, label3, label4, rhombus1, line, rhombus3, rhombus4);
// Sceneオブジェクトを作成
Scene scene = new Scene(root, 595, 310);
// Stageにタイトルを設定
stage.setTitle("Fill Example");
// SceneをStageに追加
stage.setScene(scene);
// Stageの内容を表示
stage.show();
}
public static void main(String args[]) {
launch(args);
}
}実行結果
このプログラムを実行すると、次のようなウィンドウが表示されます。
- 上部の菱形:fillを指定していないため、内部は塗りつぶされず輪郭のみ表示されます。
- 左下の線:setFill(Color.DARKBLUE)により、ダークブルーで描画されます。
- 中央下の菱形:setFill(Color.BLUE)により、青く塗りつぶされます。
- 右下の菱形:setFill(Color.CHOCOLATE)により、チョコレート色で塗りつぶされます。

まとめ
fillプロパティを使いこなすことで、JavaFXアプリケーション内の図形に自由に色を適用できます。Line・Path・Polylineはデフォルトで黒、それ以外の図形はデフォルトで塗りつぶしなし(null)という挙動の違いを理解しておくと、意図しない表示を防ぐことができます。
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