MySQLで日付の妥当性を検証するカスタム関数の作成方法
MySQLでは、標準機能だけでも STR_TO_DATE() や DATE() を組み合わせて日付の妥当性をある程度判定できますが、判定処理を何度も使い回したい場合には、カスタム関数(ストアドファンクション)としてまとめておくと便利です。ここでは、渡された文字列が有効な日付かどうかを判定し、結果を 1(有効)または 0(無効)で返す関数を作成する手順を解説します。
1. 事前準備:log_bin_trust_function_creators の設定
バイナリログが有効な環境でストアドファンクションを作成する場合、事前にシステム変数 log_bin_trust_function_creators を 1 に設定しておく必要があります。これは、バイナリログにおける「安全でない」関数の作成制限を緩和するための設定です。
mysql> SET GLOBAL log_bin_trust_function_creators = 1; Query OK, 0 rows affected (0.03 sec)
2. 日付検証用のカスタム関数を作成する
次に、デリミタを変更して関数本体を定義します。この関数 isValidDate() は、引数として受け取った値が実際に有効な日付として解釈できるかどうかを確認します。
mysql> DELIMITER //
mysql> CREATE FUNCTION isValidDate(actualDate VARCHAR(255)) RETURNS INT
-> BEGIN
-> DECLARE flag INT;
-> IF (SELECT LENGTH(DATE(actualDate)) IS NOT NULL) THEN
-> SET flag = 1;
-> ELSE
-> SET flag = 0;
-> END IF;
-> RETURN flag;
-> END
-> //
Query OK, 0 rows affected (0.11 sec)
mysql> DELIMITER ;関数の仕組み
この関数のポイントは、DATE(actualDate) の部分です。引数の文字列が有効な日付であれば DATE() 関数は日付値を返すため LENGTH() は NULL 以外の値になります。一方、無効な文字列や NULL が渡された場合は変換に失敗して NULL が返されるため、その結果をフラグ(1 または 0)に反映しています。
- 戻り値が 1:有効な日付である
- 戻り値が 0:NULL、または有効な日付として認識できない値である
3. 動作確認
ケース1:NULL を渡した場合
まず、パラメータに NULL を指定してみます。この場合、チェック対象は実在する日付ではないため、0 が返されることが期待されます。
mysql> SELECT isValidDate(NULL);
実行結果は次のとおりです。NULL は日付ではないため、戻り値は 0 になります。
+-------------------+ | isValidDate(NULL) | +-------------------+ | 0 | +-------------------+ 1 row in set (0.05 sec)
ケース2:有効な日付を渡した場合
次に、実際の日付値「2019-10-21」を渡してみます。
mysql> SELECT isValidDate('2019-10-21');この入力は正しい日付形式なので、戻り値は 1 となります。
+---------------------------+
| isValidDate('2019-10-21') |
+---------------------------+
| 1 |
+---------------------------+
1 row in set (0.00 sec)まとめ
このように、DATE() 関数の挙動を利用したシンプルなカスタム関数を作成することで、MySQL上で手軽に日付の妥当性チェックを行えます。ユーザー入力のバリデーションやデータクレンジングの際に、WHERE句やSELECT句の中で直接呼び出せるため、アプリケーション側のコードを簡潔に保つことにも役立ちます。
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