MySQL
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MySQLのクロス結合(CROSS JOIN)を使って前の行までの値を累積合計し、現在の行に表示する方法

はじめに

MySQLでは、ユーザー定義変数とCROSS JOIN(クロス結合)を組み合わせることで、前の行までの値を累積的に合計し、その結果を現在の行に表示できます。本記事では、テーブル作成から実際のクエリ実行、出力結果の確認まで、具体例を用いて手順を解説します。

テーブルの作成

まず、サンプルとなるテーブルを作成します。

mysql> create table DemoTable(Value int);
Query OK, 0 rows affected (1.79 sec)

レコードの挿入

続いて、INSERT文を使ってテーブルにレコードを挿入します。

mysql> insert into DemoTable values(50);
Query OK, 1 row affected (0.24 sec)
mysql> insert into DemoTable values(20);
Query OK, 1 row affected (0.68 sec)
mysql> insert into DemoTable values(30);
Query OK, 1 row affected (0.18 sec)

レコードの確認

SELECT文でテーブル内のすべてのレコードを表示してみましょう。

mysql> select *from DemoTable;

実行すると、次のような出力が得られます。

+-------+
| Value |
+-------+
| 50    |
| 20    |
| 30    |
+-------+
3 rows in set (0.00 sec)

前の行の値を累積合計するクエリ

以下のクエリでは、ユーザー定義変数「@s」を初期化するサブクエリとCROSS JOINを組み合わせることで、各行の値を順番に加算した累積合計を求めています。

mysql> select t.Value,
   (@s := @s + t.Value) as Number
   from DemoTable t cross join
      (select @s := 0) p
   order by t.Value;

実行結果は以下の通りです。Number列を見ると、Value列の値が上から順に加算され、累積合計(20 → 50 → 100)が表示されていることがわかります。

+-------+--------+
| Value | Number |
+-------+--------+
| 20    | 20     |
| 30    | 50     |
| 50    | 100    |
+-------+--------+
3 rows in set (0.07 sec)

仕組みの解説

このクエリのポイントは次の2点です。

1. 変数の初期化:「(select @s := 0) p」というサブクエリで変数@sを0に初期化し、CROSS JOINによってこの初期化処理を確実に1回だけ実行させています。

2. 累積加算:各行が読み込まれるたびに「@s := @s + t.Value」が評価され、それまでの合計に現在の行の値を加えた結果がNumber列として出力されます。

また、ORDER BY句によってValue列を昇順に並べ替えてから計算しているため、小さい値から順に累積合計が求まります。この手法はウィンドウ関数(SUM OVER)が使えない古いバージョンのMySQLでも利用できる、便利なテクニックです。

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