MySQLのSELECTで列の値に前の値を加算して累積合計を求める方法
列の値に対して、それまでの行の合計(前の値)を加算した累積合計(ランニングトータル)を求めたい場合、セッション変数を利用すると簡単に実現できます。
この記事では、テーブルの作成からデータの挿入、そして累積合計を取得するクエリの実行まで、具体的な手順を解説します。
1. サンプルテーブルの作成
まず、動作確認用のテーブルを作成しましょう。
mysql> create table DemoTable809(Price int); Query OK, 0 rows affected (0.53 sec)
2. レコードの挿入
INSERT文を使って、テーブルにいくつかのレコードを追加します。
mysql> insert into DemoTable809 values(40); Query OK, 1 row affected (0.17 sec) mysql> insert into DemoTable809 values(50); Query OK, 1 row affected (0.14 sec) mysql> insert into DemoTable809 values(60); Query OK, 1 row affected (0.12 sec)
3. テーブルの内容を確認する
SELECT文ですべてのレコードを表示してみましょう。
mysql> select *from DemoTable809;
実行結果は以下の通りです。
+-------+ | Price | +-------+ | 40 | | 50 | | 60 | +-------+ 3 rows in set (0.00 sec)
4. 前の値との累積合計を求めるクエリ
累積合計を計算するには、まずセッション変数を初期化しておきます。
mysql> set @currentSum := 0; Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
次に、以下のクエリを実行します。セッション変数「@currentSum」に現在の行のPriceの値を順次加算しながら代入していくことで、前の値までの合計を求められます。
mysql> select @currentSum:=@currentSum+Price AS 累計 from DemoTable809;
実行結果は以下の通りです。各行で合計が積み上がっているのが確認できます。
+--------+ | 累計 | +--------+ | 40 | | 90 | | 150 | +--------+ 3 rows in set (0.00 sec)
このように、40 → 40+50=90 → 90+60=150 と、前の行の合計に現在の行の値を加えた結果が得られます。
補足:MySQL 8.0以降ではウィンドウ関数も利用可能
MySQL 8.0以降をお使いの場合、ウィンドウ関数「SUM() OVER」を使うことで、セッション変数に頼らずより簡潔に累積合計を求めることもできます。
mysql> SELECT Price,
-> SUM(Price) OVER (ORDER BY Price) AS RunningTotal
-> FROM DemoTable809;
こちらの方法は可読性が高く、パフォーマンス面でも推奨されるため、新しいバージョンのMySQLを使用している場合はぜひ活用してください。
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