ポータルサーバーの主要コンポーネントとは?5つの構成要素を解説
ポータルは、企業全体に散在する多様なコンテンツ、情報、サービスに対して、ユーザー一人ひとりに個別のアクセスポイントを提供する仕組みです。ポータルページ上のプロバイダ、ルート、ポートレットを通じて表示されるコンテンツは、ユーザーの個人設定、組織内での役割や所属部門、サイトデザインの方針、そしてエンドユーザーである顧客に向けたマーケティング施策などに応じて柔軟にパーソナライズできます。
ビジネスインテリジェンス(BI)ポータルの役割
ビジネスインテリジェンスポータルは、経営者、マネージャー、ビジネスアナリストが重要なビジネス上の意思決定を行うために必要なBI情報へ、簡単かつ迅速にアクセスできる環境を提供します。
この種のポータルは通常、BI関連ドキュメント、分析レポート、定型クエリなどをインデックス化して管理しており、財務管理、顧客関係管理(CRM)、サプライチェーンパフォーマンス管理といった業務領域と密接に関連しています。
さらに、レポーティング、OLAP(多次元分析)、データマイニングなどのBIツールや、パッケージ型の分析ソフトウェアへのシームレスなアクセスを実現するだけでなく、アラート通知、情報の公開、購読といった機能も備えています。
ポータルサーバーを構成する5つのコンポーネント
ポータルサーバーは、以下のような複数のコンポーネントによって構成されています。
1. ウェブクライアント(Web Clients)
ウェブクライアントとは、ウェブブラウザを動作させるコンピュータや各種デバイスのことであり、HTMLやグラフィックスを表示できる環境を持っています。ウェブブラウザはウェブサーバーに対してリクエストを送信し、サーバーから返されたドキュメントを受け取って処理・表示します。
2. ウェブサーバー(Web Servers)
ウェブサーバーは、いわばファイルサーバーの一種です。従来のファイルサーバーと同様に、ウェブクライアントからのリクエストを受け付け、要求されたファイルを送信します。
ポータルにおいてウェブサーバーが不可欠な理由は、アプリケーションサーバーから送られてくるデータをHTML形式に変換し、HTTPプロトコル経由でウェブブラウザへ配信する必要があるためです。HTML、グラフィックス、マルチメディアファイル(音声、動画、アニメーション)などはウェブサーバー上に保存されます。
3. データベースサーバー(Database Servers)
データベースサーバーは、従来のクライアント/サーバーアーキテクチャと同様に動作し、リクエストを受け付けて該当するデータを返します。
リクエストの発生源は主に2通りあります。ひとつは、ウェブサーバー上で稼働するプロセスを介してデータベースサーバーと通信するケース。もうひとつは、JDBCやActiveXといったコールレベルインターフェース(CLI)を通じて、ウェブユーザーが直接データベースサーバーに接続するケースです。
4. バックエンドアプリケーション(Back-end Applications)
バックエンドアプリケーションとは、単一の企業内部、あるいは複数企業間に存在するエンタープライズアプリケーションのことです。具体的には、SAP R/3やPeopleSoftなどのERPシステム、メインフレーム上で稼働するカスタムソフトウェア、既存のクライアント/サーバーシステムなどを組み合わせたものが一般的です。
ポータルはこれらのバックエンドシステムから必要なデータを収集し、ユーザーインターフェースを通じて利用者に提示する役割を担います。
5. アプリケーションサーバー(Application Servers)
アプリケーションサーバーは、バックエンドアプリケーション、データベース、ウェブサーバーの間に位置する中間層として、ポータルソフトウェアと連携して動作します。
アプリケーションサーバーは、トランザクション指向のソフトウェア開発手法を用いることで、ウェブサーバーとリソースサーバーの双方と通信し、システム全体の連携を支えています。
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