醜い数(アグリー・ナンバー)とは?n番目の醜い数を効率的に求めるC++プログラム
醜い数(アグリー・ナンバー)とは、素因数が2、3、5のみで構成される数のことです。1から15の範囲には、1、2、3、4、5、6、8、9、10、12、15の11個の醜い数が存在します。
一方、7、11、13はそれ自体が素数であるため醜い数には含まれません。また、14は素因数分解すると7が現れるため、これも醜い数ではありません。
この記事では、n番目の醜い数を求めるプログラムを、アルゴリズムの考え方から実際のC++コードまで詳しく解説します。
入力と出力
Input: 項番号を入力する。例:10 Output: 10番目の醜い数は12
アルゴリズム
getUglyNumbers(n)
入力: 項の個数。
出力: n番目の醜い数を求める。
Begin
サイズnの配列uglyNumを定義する
i2 := 0, i3 := 0, i5 := 0
next2mul := 2, next3mul := 3, next5mul := 5
next := 1
uglyNum[0] := 1
for i := 1 to n-1, do
next := next2mul、next3mul、next5mulの中の最小値
uglyNum[i] := next
if next = next2mul, then
i2 := i2 + 1
next2mul := uglyNum[i2] * 2
if next = next3mul, then
i3 := i3 + 1
next3mul := uglyNum[i3] * 3
if next = next5mul, then
i5 := i5 + 1
next5mul := uglyNum[i5] * 5
done
return next
Endアルゴリズムのポイント
このアルゴリズムの鍵となるのは動的計画法(DP)の考え方です。既に求めた醜い数にそれぞれ2、3、5を掛け合わせた値も必ず醜い数になるという性質を利用し、3つのポインタ(i2、i3、i5)が「2倍」「3倍」「5倍」の候補をそれぞれ追跡します。ループごとに3つの候補の中で最小の値を次の醜い数として採用することで、重複なく小さい順に醜い数を生成できます。
C++による実装例
# include<iostream>
using namespace std;
int min(int x, int y, int z) { //3つの数の中で最小値を求める
if(x < y) {
if(x < z)
return x;
else
return z;
}else {
if(y < z)
return y;
else
return z;
}
}
int getUglyNum(int n) {
int uglyNum[n]; // 醜い数を格納する配列
int i2 = 0, i3 = 0, i5 = 0;
// 次の倍数を 1*2、1*3、1*5 として初期化
int next2mul = 2;
int next3mul = 3;
int next5mul = 5;
int next = 1; // 最初の醜い数は1
uglyNum[0] = 1;
for (int i=1; i<n; i++) {
next = min(next2mul, next3mul, next5mul); // 次の醜い数を求める
uglyNum[i] = next;
if (next == next2mul) {
i2++; // 因数が2である醜い数のイテレータを進める
next2mul = uglyNum[i2]*2;
}
if (next == next3mul) {
i3++; // 因数が3である醜い数のイテレータを進める
next3mul = uglyNum[i3]*3;
}
if (next == next5mul) {
i5++; // 因数が5である醜い数のイテレータを進める
next5mul = uglyNum[i5]*5;
}
}
return next; // n番目の醜い数
}
int main() {
int n;
cout << "Enter term: "; cin >> n;
cout << n << "th Ugly number is: " << getUglyNum(n) << endl;
}実行結果
Enter term: 10 10th Ugly number is: 12
このように、項番号として10を入力すると、10番目の醜い数である12が出力されます。全ての醜い数を順番に調べる総当たり方式と比べ、この手法はO(n)の計算量で済むため、大きなnに対しても高速に動作するのが特徴です。
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