MiniMagick入門:Rubyで画像を変換・リサイズ・切り抜きする方法
Rubyアプリケーションで画像を扱っていると、何らかの形で画像を加工したくなる場面は多いはずです。
たとえば、ファイルサイズを小さくしてストレージを節約し、ユーザーのダウンロード時間を短縮するためのリサイズなどが代表例です。
では、どうやって実現すればよいのでしょうか?
その答えとなるのがMiniMagickというgemです。
MiniMagickは、強力な画像処理ツール「ImageMagick」とRubyコードをつなぐインターフェースであり、リサイズや回転、切り抜きなど、多彩な変換処理をRubyのメソッドとして直感的に扱えます。
事前準備:ImageMagickのインストール
まず最初に、お使いのOSのパッケージマネージャー(macOSならHomebrew、Ubuntuならaptなど)を使ってImageMagickをインストールするか、プロジェクトの公式サイトからインストーラーをダウンロードしてください。
# macOS(Homebrew)の場合 brew install imagemagick # Ubuntu / Debian の場合 sudo apt-get install imagemagick
ImageMagickが用意できたら、Gemfileにmini_magickを追加してbundle installを実行しましょう。
gem 'mini_magick'
これで準備完了です。それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。
画像を開く
画像を開く方法は2種類あります。
MiniMagick::Image.open→ 元画像のコピーを作成して開くMiniMagick::Image.new→ 元画像そのものを直接編集する
openメソッドはローカルのファイル名だけでなくURLも受け付けるため、Web上から直接画像を取得できます。
ここでは、無料写真共有サービスUnsplashの画像を使用します。

画像の読み込みは次のように行います:
require 'mini_magick' image = MiniMagick::Image.open( "https://images.unsplash.com/photo-1516295615676-7ae4303c1c63" )
画像を読み込んだら、サイズや形式などの情報を取得できます。
以下はその例です:
image.dimensions # => [3963, 5944] image.type # => "JPEG" image.human_size # => "20.7663MB"
なんと約20MBもの巨大な画像です。これをリサイズしてみましょう。
また、縦向きの画像を見やすいように横向きへ回転させたいところです。
リサイズと回転
画像のリサイズは次のように行います。
image.resize "500x500"
この指定では正確に500x500ピクセルになります。一方、アスペクト比(縦横比)を維持したままパーセンテージで拡大・縮小したい場合は、次のように書きます。
例:
image.resize "25%"
これは「元のサイズの25%に縮小する」という意味であり、「25%だけ縮小する」ではない点に注意してください。
回転させる場合はrotateメソッドを使います。角度を引数に渡すだけでOKです。
# 時計回りに90度回転 image.rotate "90" # 反時計回りに90度回転 image.rotate "-90"
変更を適用するには、ファイルをディスクに書き戻す必要があります。
やり方はこちら:
image.write("/tmp/new_image.jpg")
なお、openではなくnewで元画像を直接編集モードで開いた場合は、writeを呼ぶ必要はありません。
画像の切り抜き(クロップ)
不要な部分を取り除いたり、画像を小さくしたりするには、クロップ(切り抜き)が便利です。
構文は次のとおりです:
<width> x <height> +<xoffset> +<yoffset>
たとえば、画像の下半分を切り出したい場合はこう書きます。
image.crop "100%x50%+0+0"
逆に、左右半分ずつに分割するような縦方向の切り抜きならこちらです。
image.crop "50%x100%+0+0"
数値をいろいろと試しながら、目的の切り抜き範囲を見つけてみてください。
丸型(円形)画像の作成
画像を丸く加工したい場合は、複数のメソッドを組み合わせる必要があります。
コード例はこちら:
MiniMagick::Tool::Convert.new do |img| img.size '3900x5000' img << 'xc:transparent' img.fill "apple.jpg" img.draw "translate 2000, 2500 circle 0,0 2000,0" img.trim img << 'circle.png' end
このコードは、まず指定したサイズ(丸くしたい元画像と同じサイズ)の透明なキャンバスを作成します。
その後、キャンバスに画像を描き込み、中央に円を描画して、円の外側の部分をすべて取り除きます。
最後に、結果を「circle.png」として保存します。
ポイントとして、translate 2000, 2500はキャンバス中心の座標を表し、circle 0,0 2000,0内の2000は円の半径を意味します。
枠線(ボーダー)の追加
mini_magickを使えば、画像に枠線を追加するのはとても簡単です。
例:
img.border 10
枠線の色は次のように指定できます。
img.bordercolor("white")
newではなくopenで画像を開いている場合は、忘れずにwriteで変更を保存してください。
画像の最適化
画像の最適化は、単にサイズを小さくすること以上の効果をもたらします。
たとえば、stripメソッドを使えば、カメラの撮影情報などのメタデータを削除でき、ファイル容量をさらに抑えられます。
使い方はこちら:
image.strip
さらに高度な最適化を行いたい場合は、image_optimのようなgemを組み合わせるとよいでしょう。
例:
require 'image_optim'
image_optim.optimize_image!('orange.jpg')
まとめ
本記事では、Rubyのmini_magick gemを使って、画像の回転・リサイズ・切り抜き・丸型加工・枠線追加・メタデータ削除による最適化といった変換処理を行う方法を学びました。
まずはImageMagickをインストールし、openとnewの違いを理解した上で、自分のアプリケーションに合わせた画像処理をぜひ試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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