MongoDBで特定の文字列を使ってフィールドのすべての値を一括更新する方法
MongoDBでフィールドのすべての値を一括更新する方法
MongoDBのコレクション内に存在するすべてのドキュメントの特定フィールドを、同じ文字列でまとめて更新したい場合があります。そのようなときは、update()メソッドにオプション「multi: true」を指定します。この記事では、実際のコマンド例をもとに、手順をわかりやすく解説します。
1. サンプルコレクションの作成
まずはinsertOne()メソッドを使って、テスト用コレクション「demo720」に複数のドキュメントを挿入します。
> db.demo720.insertOne({"SubjectName":"MySQL"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5eaae7ca43417811278f5883")
}
> db.demo720.insertOne({"SubjectName":"Java"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5eaae7ce43417811278f5884")
}
> db.demo720.insertOne({"SubjectName":"C"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5eaae7d143417811278f5885")
}
> db.demo720.insertOne({"SubjectName":"C++"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5eaae7d543417811278f5886")
}2. 挿入したドキュメントの確認
find()メソッドを使うと、コレクション内のすべてのドキュメントを表示できます。
> db.demo720.find();
上記のコマンドを実行すると、以下のような出力が得られます。
{ "_id" : ObjectId("5eaae7ca43417811278f5883"), "SubjectName" : "MySQL" }
{ "_id" : ObjectId("5eaae7ce43417811278f5884"), "SubjectName" : "Java" }
{ "_id" : ObjectId("5eaae7d143417811278f5885"), "SubjectName" : "C" }
{ "_id" : ObjectId("5eaae7d543417811278f5886"), "SubjectName" : "C++" }3. 「SubjectName」フィールドの全値を更新するクエリ
ここからが本題です。次のクエリでは、第1引数に空の条件「{}」を渡し、$set演算子で新しい値を設定するとともに、第3引数に「multi: true」を指定することで、条件に一致したすべてのドキュメントを一括更新しています。
> db.demo720.update({},{$set:{SubjectName:"MongoDB"}},{multi:true});
WriteResult({ "nMatched" : 4, "nUpserted" : 0, "nModified" : 4 })戻り値のWriteResultには、更新処理の結果が含まれています。それぞれの項目の意味は以下のとおりです。
- nMatched: 条件に一致したドキュメント数(今回は4件)
- nUpserted: 新しく挿入されたドキュメント数(0件)
- nModified: 実際に値が変更されたドキュメント数(4件)
4. 更新後のドキュメントを確認する
再度find()メソッドを実行して、更新結果を確認してみましょう。
> db.demo720.find();
実行結果は以下のようになります。「SubjectName」フィールドの値が、すべて「MongoDB」に書き換えられていることがわかります。
{ "_id" : ObjectId("5eaae7ca43417811278f5883"), "SubjectName" : "MongoDB" }
{ "_id" : ObjectId("5eaae7ce43417811278f5884"), "SubjectName" : "MongoDB" }
{ "_id" : ObjectId("5eaae7d143417811278f5885"), "SubjectName" : "MongoDB" }
{ "_id" : ObjectId("5eaae7d543417811278f5886"), "SubjectName" : "MongoDB" }補足:updateMany()メソッドの利用も推奨
なお、MongoDB 4.2以降のバージョンでは、複数ドキュメントの一括更新には専用のupdateMany()メソッドを使用することが推奨されています。update()に「multi: true」を指定する方法と同じ結果が得られ、より意図が明確なコードになります。
> db.demo720.updateMany({},{$set:{SubjectName:"MongoDB"}});このように、空の検索条件と$set演算子を組み合わせれば、コレクション全体の特定フィールドを簡単に一括更新できます。運用環境で実行する前には、必ず対象データのバックアップを取っておくことをおすすめします。
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