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MongoDBの位置演算子$[]の使い方:配列内の全要素を一括更新する方法

MongoDBの位置演算子とは

MongoDBでは、配列フィールドの要素を更新する際に「位置演算子」を使用できます。特に $[](全位置演算子/all positional operator)を使うと、条件に一致したドキュメント内の配列のすべての要素を一度に更新することが可能です。

本記事では、実際のコード例を通して、$[] 演算子を使った配列の一括更新方法を順を追って解説します。

1. コレクションとドキュメントの作成

まず、サンプル用のコレクションにドキュメントを挿入します。

> db.demo324.insertOne({"ListOfValues":[10,20,30]});
{
   "acknowledged" : true,
   "insertedId" : ObjectId("5e516349f8647eb59e562073")
}

2. ドキュメントの確認

find() メソッドを使って、コレクション内のすべてのドキュメントを表示してみましょう。

> db.demo324.find().pretty();

実行すると、以下のような出力が得られます。

{
   "_id" : ObjectId("5e516349f8647eb59e562073"),
   "ListOfValues" : [
      10,
      20,
      30
   ]
}

3. 位置演算子 $[] を使った更新クエリ

次に、位置演算子を使用した更新クエリを見てみましょう。update() メソッドと $set 演算子を組み合わせることで、配列内のすべての要素を指定した値に置き換えることができます。

> db.demo324.update({"ListOfValues":[10,20,30]},{ $set: { "ListOfValues.$[]": "MongoDB" } }, { upsert: true } );
WriteResult({ "nMatched" : 1, "nUpserted" : 0, "nModified" : 1 })

このクエリの各部分は次のような役割を持っています。

  • {"ListOfValues":[10,20,30]} … 更新対象のドキュメントを特定する検索条件
  • "ListOfValues.$[]" … 配列 ListOfValues のすべての要素を指す全位置演算子
  • { upsert: true } … 一致するドキュメントが存在しない場合に新規ドキュメントを作成するオプション

4. 更新結果の確認

再度 find() メソッドを実行して、更新後のドキュメントを確認します。

> db.demo324.find().pretty();

出力は以下の通りです。配列のすべての要素が "MongoDB" に置き換わっていることがわかります。

{
   "_id" : ObjectId("5e516349f8647eb59e562073"),
   "ListOfValues" : [
      "MongoDB",
      "MongoDB",
      "MongoDB"
   ]
}

まとめ

MongoDBの全位置演算子 $[] を使えば、配列内のすべての要素をシンプルな記述で一括更新できます。なお、用途に応じて使い分けも可能です。条件に一致する最初の1つの要素だけを更新したい場合は $(位置演算子)、条件に一致した複数の要素を更新したい場合は $[identifier](filtered positional operator)と arrayFilters を組み合わせると便利です。配列操作を効率化したい方は、ぜひこれらの演算子もあわせて活用してみてください。

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