MongoDBで_idフィールドを更新する方法
MongoDBの_idフィールドは、一度ドキュメントを作成すると通常のupdate()メソッドでは変更できない特殊なフィールドです。しかし、新しい_idを持つドキュメントを保存し、古いドキュメントをremove()メソッドで削除するという手順を踏むことで、実質的に_idを更新することが可能です。
ここでは、実際の操作例をもとにその手順を詳しく解説します。
1. サンプルコレクションとドキュメントの作成
まず、insertOne()メソッドを使って「updatingDemo」コレクションにドキュメントを挿入します。
> db.updatingDemo.insertOne({"StudentName":"Robert"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5e04dae5150ee0e76c06a04b")
}
> db.updatingDemo.insertOne({"StudentName":"Bob"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5e04dae7150ee0e76c06a04c")
}2. 登録済みドキュメントの確認
find()メソッドを使用して、コレクション内のすべてのドキュメントを表示します。
> db.updatingDemo.find();
上記のクエリを実行すると、以下のような出力が得られます。
{ "_id" : ObjectId("5e04dae5150ee0e76c06a04b"), "StudentName" : "Robert" }
{ "_id" : ObjectId("5e04dae7150ee0e76c06a04c"), "StudentName" : "Bob" }3. _idを更新する手順
MongoDBで_idを変更するには、以下の3つのステップを実行します。
ステップ1:対象ドキュメントを取得して_idを変更
findOne()メソッドで対象のドキュメントを変数に格納し、_idフィールドに新しい値を代入します。
> myDocument = db.updatingDemo.findOne({"StudentName":"Bob"});
{ "_id" : ObjectId("5e04dae7150ee0e76c06a04c"), "StudentName" : "Bob" }
> myDocument._id = 1001;
1001ステップ2:新しい_idでドキュメントを挿入
変更後のドキュメントをinsert()メソッドで保存します。
> db.updatingDemo.insert(myDocument);
WriteResult({ "nInserted" : 1 })ステップ3:古いドキュメントを削除
remove()メソッドを使って、元のObjectIdを持つ古いドキュメントを削除します。
> db.updatingDemo.remove({_id:ObjectId("5e04dae7150ee0e76c06a04c")});
WriteResult({ "nRemoved" : 1 })4. 更新結果の確認
最後に、find()メソッドで再度すべてのドキュメントを表示して、結果を確認しましょう。
> db.updatingDemo.find();
実行結果は以下の通りです。「Bob」のドキュメントの_idが、ObjectIdから「1001」に変更されていることがわかります。
{ "_id" : ObjectId("5e04dae5150ee0e76c06a04b"), "StudentName" : "Robert" }
{ "_id" : 1001, "StudentName" : "Bob" }注意点
- _idはコレクション内で一意である必要があるため、新しい値が既存のドキュメントと重複しないよう注意してください。
- この方法は「挿入+削除」の2段階で処理されるため、本番環境ではトランザクションを利用して整合性を保つことをおすすめします。
- MongoDB 4.0以降では、レプリカセット環境でマルチドキュメントトランザクションが利用可能です。
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