MongoDBドキュメントの_idを更新する方法を徹底解説
MongoDBでは、ドキュメントの_idフィールドは不変(イミュータブル)として設計されているため、既存の_idを直接更新することはできません。しかし、「新しい_idを持つドキュメントを作成し、古いドキュメントを削除する」という手順を踏むことで、実質的に_idを変更することが可能です。
この記事では、その具体的な手順を4つのステップに分けて、実際のコード例とともにわかりやすく解説します。
_idを更新するための4つのステップ
ステップ1:既存のObjectIdを変数に保存する
まず、更新したいドキュメントをfindOne()で取得し、変数に格納します。
anyVariableName = db.yourCollectionName.findOne({_id: yourObjectIdValue});ステップ2:変数の_idに新しい値を設定する
次に、取得したドキュメントの_idフィールドに、新しいObjectIdを代入します。
yourDeclaredVariableName._id = yourNewObjectIdValue;
ステップ3:新しい_idを持つドキュメントを挿入する
変更したドキュメントをコレクションに挿入します。これにより、新しい_idを持つドキュメントが作成されます。
db.yourCollectionName.insert(yourDeclaredVariableName);
ステップ4:古い_idのドキュメントを削除する
最後に、元の_idを持つ古いドキュメントを削除して完了です。
db.yourCollectionName.remove({_id: yourOldObjectIdValue});実際に試してみよう:サンプルコードで学ぶ_id更新の手順
それでは、上記の手順を実際のデータを使って確認してみましょう。まずはサンプル用のコレクションを作成します。
コレクションの作成
以下のクエリを実行して、updateIdDemoコレクションに3件のドキュメントを挿入します。
> db.updateIdDemo.insertOne({"StudentName":"Robert"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890683")
}
> db.updateIdDemo.insertOne({"StudentName":"Chris"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c6ebff66fd07954a4890684")
}
> db.updateIdDemo.insertOne({"StudentName":"Maxwell"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c6ebfff6fd07954a4890685")
}登録済みドキュメントの確認
find()メソッドを使って、コレクション内のすべてのドキュメントを表示します。
> db.updateIdDemo.find().pretty();
実行結果は以下の通りです。
{ "_id" : ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890683"), "StudentName" : "Robert" }
{ "_id" : ObjectId("5c6ebff66fd07954a4890684"), "StudentName" : "Chris" }
{ "_id" : ObjectId("5c6ebfff6fd07954a4890685"), "StudentName" : "Maxwell" }_id更新の実行例
ここからが本題です。「Robert」のドキュメントの_idを、実際に4つのステップに沿って更新していきます。
// ステップ1:既存のObjectIdを変数myIdに保存
> myId = db.updateIdDemo.findOne({_id: ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890683")});
{ "_id" : ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890683"), "StudentName" : "Robert" }
// ステップ2:新しいObjectIdを設定
> myId._id = ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890689");
ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890689")
// ステップ3:新しい_idを持つドキュメントを挿入
> db.updateIdDemo.insert(myId);
WriteResult({ "nInserted" : 1 })
// ステップ4:古い_idのドキュメントを削除
> db.updateIdDemo.remove({_id: ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890683")});
WriteResult({ "nRemoved" : 1 })更新結果の確認
最後に、_idが正しく更新されたかどうかを確認しましょう。再度find()メソッドですべてのドキュメントを表示します。
> db.updateIdDemo.find().pretty();
実行結果は以下の通りです。
{ "_id" : ObjectId("5c6ebff66fd07954a4890684"), "StudentName" : "Chris" }
{ "_id" : ObjectId("5c6ebfff6fd07954a4890685"), "StudentName" : "Maxwell" }
{ "_id" : ObjectId("5c6ebfec6fd07954a4890689"), "StudentName" : "Robert" }出力結果を見ると、「StudentName」:「Robert」のドキュメントの_idが、5c6ebfec6fd07954a4890683から5c6ebfec6fd07954a4890689へと正常に変更されていることが確認できます。
まとめ
MongoDBの_idフィールドは直接更新できませんが、「新規ドキュメントの挿入」と「旧ドキュメントの削除」を組み合わせることで、実質的に_idを変更できます。ただし、この操作はトランザクションではないため、ステップ3とステップ4の間にエラーが発生するとデータの整合性が損なわれる可能性があります。重要なデータに対して実行する場合は、バックアップを取るか、レプリカセット環境でトランザクションを活用することをおすすめします。
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