MongoDBコレクションに列(フィールド)を追加する方法をわかりやすく解説
MongoDBはドキュメント指向のデータベースであり、RDBMSのような厳密な「列(カラム)」の概念はありません。しかし、$set 演算子を使って既存の全ドキュメントを一括更新することで、すべてのドキュメントに共通の新しいフィールドを追加でき、実質的に「列の追加」と同じことが実現できます。
基本構文
列(フィールド)を追加するには、コレクションに対して更新操作を実行します。基本の構文は以下のとおりです。
db.getCollection(yourCollectionName).update({}, {$set: {"yourColumnName": "yourValue"}}, false, true);
第3引数の false はアップサート(該当ドキュメントが存在しない場合に新規挿入しない)、第4引数の true は「複数のドキュメントをまとめて更新する」ことを意味します。この組み合わせにより、コレクション内のすべてのドキュメントに同じフィールドが追加されます。
サンプルコレクションの作成
それでは、実際にドキュメントを含むコレクションを作成して、動きを確認してみましょう。
> db.addColumnDemo.insertOne({"StudentId":101,"StudentName":"Chris"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5e04d66af5e889d7a519950f")
}
> db.addColumnDemo.insertOne({"StudentId":102,"StudentName":"Robert"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5e04d673f5e889d7a5199510")
}
> db.addColumnDemo.insertOne({"StudentId":103,"StudentName":"David"});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5e04d67bf5e889d7a5199511")
}
既存ドキュメントの確認
find() メソッドを使って、コレクション内のすべてのドキュメントを表示します。
> db.addColumnDemo.find().pretty();
実行すると、次のような出力が得られます。
{
"_id" : ObjectId("5e04d66af5e889d7a519950f"),
"StudentId" : 101,
"StudentName" : "Chris"
}
{
"_id" : ObjectId("5e04d673f5e889d7a5199510"),
"StudentId" : 102,
"StudentName" : "Robert"
}
{
"_id" : ObjectId("5e04d67bf5e889d7a5199511"),
"StudentId" : 103,
"StudentName" : "David"
}
列を追加するクエリの実行
ここで、すべてのドキュメントに「StudentCityName」という新しいフィールドを追加してみます。
> db.getCollection('addColumnDemo').update({}, {$set: {"StudentCityName": "New York"}}, false, true);
WriteResult({ "nMatched" : 3, "nUpserted" : 0, "nModified" : 3 })
実行結果の nModified : 3 から、3件すべてのドキュメントが正常に更新されたことがわかります。
追加後のドキュメントを確認
再度 find() メソッドですべてのドキュメントを表示してみましょう。
> db.addColumnDemo.find().pretty();
実行すると、次のような出力が得られます。
{
"_id" : ObjectId("5e04d66af5e889d7a519950f"),
"StudentId" : 101,
"StudentName" : "Chris",
"StudentCityName" : "New York"
}
{
"_id" : ObjectId("5e04d673f5e889d7a5199510"),
"StudentId" : 102,
"StudentName" : "Robert",
"StudentCityName" : "New York"
}
{
"_id" : ObjectId("5e04d67bf5e889d7a5199511"),
"StudentId" : 103,
"StudentName" : "David",
"StudentCityName" : "New York"
}
このように、すべてのドキュメントに「StudentCityName」フィールドが追加され、値として「New York」が設定されていることが確認できます。
補足:updateMany() の利用を推奨
MongoDB 4.2 以降では update() メソッドは非推奨(deprecated)となっており、複数ドキュメントの一括更新には updateMany() を使用することが公式に推奨されています。上記と同じ処理は、次のように書き換えられます。
db.addColumnDemo.updateMany({}, {$set: {"StudentCityName": "New York"}});
こちらの方が意図が明確で可読性も高いため、新規開発では updateMany() を使うようにしましょう。
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