MongoDBでフィールドが空の配列([])や空のオブジェクト({})かどうかを確認する方法
MongoDBでフィールドが空の配列([])や空のオブジェクト({})かどうかを確認する方法
MongoDBを扱っていると、「あるフィールドが空の配列 [] なのか、空のオブジェクト {} なのか、それとも値が入ったオブジェクトなのか」を区別したくなることがあります。MongoDBでは配列とオブジェクトを単純な等価比較で判別しにくいため、比較演算子 $gt と 存在確認演算子 $exists を組み合わせるテクニックがよく使われます。
基本となる構文は次のとおりです。
db.yourCollectionName.find({
"yourOuterFieldName": { "$gt": {} },
"yourOuterFieldName.0": { "$exists": false }
});
このクエリのポイントは次の2つです。
"フィールド名": { "$gt": {} }… BSONの型順序において、空のオブジェクトより「大きい」値のみを対象にします。これにより空のオブジェクト{}や null が除外されます。"フィールド名.0": { "$exists": false }… 配列には必ずインデックス0の要素が存在するため、この条件で配列を除外できます。
検証用コレクションの作成
まず、さまざまなパターンのドキュメントを含むコレクションを作成しましょう。
> db.checkFieldDemo.insert([
... { _id: 1010, StudentDetails: {} },
... { _id: 1011, StudentDetails: [ { StudentId: 1 } ] },
... { _id: 1012, StudentDetails: [ {} ] },
... { _id: 1013 },
... { _id: 1014, StudentDetails: null },
... { _id: 1015, StudentDetails: { StudentId: 1 } }
... ]);
BulkWriteResult({
"writeErrors" : [ ],
"writeConcernErrors" : [ ],
"nInserted" : 6,
"nUpserted" : 0,
"nMatched" : 0,
"nModified" : 0,
"nRemoved" : 0,
"upserted" : [ ]
})
このコレクションには、空のオブジェクト、要素を1つ持つ配列、空のオブジェクトを含む配列、フィールド自体が存在しないドキュメント、null、そして値を持つオブジェクトという6つのパターンが格納されています。
登録したドキュメントの確認
find() メソッドと pretty() を使って、すべてのドキュメントを表示してみます。
> db.checkFieldDemo.find().pretty();
実行結果は次のとおりです。
{ "_id" : 1010, "StudentDetails" : { } }
{ "_id" : 1011, "StudentDetails" : [ { "StudentId" : 1 } ] }
{ "_id" : 1012, "StudentDetails" : [ { } ] }
{ "_id" : 1013 }
{ "_id" : 1014, "StudentDetails" : null }
{ "_id" : 1015, "StudentDetails" : { "StudentId" : 1 } }
フィールドが [] または {} かどうかを判定するクエリ
それでは、本題のクエリを実行してみましょう。
> db.checkFieldDemo.find({
... "StudentDetails": { "$gt": {} },
... "StudentDetails.0": { "$exists": false }
... });
実行結果:
{ "_id" : 1015, "StudentDetails" : { "StudentId" : 1 } }
結果の解説
このクエリでは、_id: 1015 のドキュメントだけがマッチしました。各条件がどのように機能したかを整理すると、次のようになります。
- 1010(空のオブジェクト
{}):$gt: {}を満たさないため除外。 - 1011・1012(配列):インデックス
0の要素が存在するため、$exists: falseによって除外。 - 1013(フィールドなし)・1014(null):
$gt: {}を満たさないため除外。 - 1015(値を持つオブジェクト):両方の条件を満たすためマッチ。
つまりこのクエリは、「空の配列でも空のオブジェクトでもない、中身が入った状態」を判別するための書き方です。逆に、空の配列・空のオブジェクト・null・存在しないフィールドをまとめて洗い出したい場合は、この条件を $nor などで反転させれば実現できます。データの整合性チェックやクリーンアップ処理の際に、ぜひ活用してみてください。
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