1からnまでの2進数を生成する興味深い方法:キューを使ったシンプルなアルゴリズム
ここでは、1からnまでの2進数を生成するための興味深い手法を紹介します。このアルゴリズムのポイントはキュー(queue)を活用するところにあります。
基本的な考え方は非常にシンプルです。まず、キューの初期状態として最初の2進数「1」を格納します。その後、以下の操作を繰り返します。
- キューの先頭から要素を取り出す(デキュー)
- 取り出した要素を出力する
- 先頭要素の末尾に「0」を付けたものをキューに挿入する
- 先頭要素の末尾に「1」を付けたものをキューに挿入する
この処理をn回繰り返すことで、1からnまでの2進表現が順番に得られます。それでは、具体的なアルゴリズムを見ていきましょう。
アルゴリズム
genBinaryNumbers(n)
Begin
define empty queue.
insert 1 into the queue
while n is not 0, do
delete element from queue and store it into s1
print s1
s2 := s1
insert s1 by adding 0 after it into queue
insert s1 by adding 1 after it into queue
decrease n by 1
done
EndC++による実装例
次に、C++のSTL(標準テンプレートライブラリ)のqueueを使用した実装例を示します。
#include <iostream>
#include <queue>
using namespace std;
void genBinaryNumbers(int n){
queue<string> qu;
qu.push("1");
while(n != 0){
string s1 = qu.front();
qu.pop();
cout << s1 << " ";
string s2 = s1;
qu.push(s1 + "0");
qu.push(s1 + "1");
n--;
}
}
int main() {
int n = 15;
genBinaryNumbers(n);
}実行結果
n = 15 の場合、プログラムを実行すると以下のような出力が得られます。
1 10 11 100 101 110 111 1000 1001 1010 1011 1100 1101 1110 1111
動作の仕組み
このアルゴリズムが正しく機能する理由は、FIFO(先入れ先出し)というキューの特性にあります。「1」から始めて、各要素に対して末尾に「0」と「1」を追加した2つの新しい2進数を順番に生成していくことで、自然と桁の小さい順(つまり数値の昇順)に2進数が並びます。
例えば、「1」を処理すると「10」と「11」が生成され、次に「10」を処理すると「100」と「101」が生成されます。このように、幅優先探索(BFS)と同じ発想で木構造を辿ることにより、効率的かつ直感的に連続する2進数列を構築できるのです。
時間計算量はO(n)、空間計算量もO(n)であり、ビット演算や整数から文字列への変換を繰り返す方法と比べても、非常にエレガントなアプローチだと言えるでしょう。
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