【C++】バイナリカウント法で集合の部分集合をすべて生成するプログラムの実装方法
この記事では、バイナリカウント法(Binary Counting Method)を用いて、集合のすべての部分集合を生成するC++プログラムを紹介します。
バイナリカウント法の基本的な考え方
n 個の要素を持つ集合の部分集合の総数は 2^n 個になります。0 から 2^n − 1 までの各整数を n 桁の2進数で表すと、各ビットが「対応する要素を部分集合に含める(1)か、含めない(0)か」を表すことになります。この性質を利用すれば、2進数を1ずつ増やしていくだけで、すべての部分集合を漏れなく列挙できます。
アルゴリズム
Begin
配列の要素を入力として受け取る。
関数 BinaryCounting():
r = pow(2, n) により部分集合の総数を計算する(n は要素数)。
0 から r-1 までの2進数を生成する。
n 文字の各2進数文字列に対して solution() を呼び出す。
End
サンプルコード
#include<iostream>
#include<math.h>
using namespace std;
void solution(char code[], int a[], int n) //部分集合を出力する関数
{
int i;
cout<<"\t { ";
for(i = 0; i < n; i++) {
if(code[i] == '1')
cout<<a[i]<<" ";
}
cout<<"}\n";
}
int BinaryCounting(int a[], int n) {
int r, i, l;
char bin[] = "00000";
r = pow(2, n);
//0 から r-1 までの2進数を生成する。
for(i = 0; i < r; i++) {
solution(bin, a, n);
l=n-1;
h:
if(bin[l] == '0')
bin[l] = '1';
else {
bin[l] = '0';
l--;
goto h;
}
}
}
int main() {
int i, n;
cout<<"\nEnter the number of elements: ";
cin>>n;
int a[n];
cout<<"\n";
for(i = 0; i < n; i++) {
cout<<"Enter "<<i+1<<" element: ";
cin>>a[i];
}
cout<<"\nThe subset in the binary counting method: \n";
BinaryCounting(a, n);
return 0;
}
実行結果
Enter the number of elements: 4
Enter 1 element: 4
Enter 2 element: 3
Enter 3 element: 2
Enter 4 element: 1
The subset in the binary counting method:
{ }
{ 1 }
{ 2 }
{ 2 1 }
{ 3 }
{ 3 1 }
{ 3 2 }
{ 3 2 1 }
{ 4 }
{ 4 1 }
{ 4 2 }
{ 4 2 1 }
{ 4 3 }
{ 4 3 1 }
{ 4 3 2 }
{ 4 3 2 1 }
コードのポイント
1. ビット列と部分集合の対応
文字列 bin の各文字が配列 a の各要素に対応しており、文字が '1' の位置の要素だけが部分集合に含まれます。たとえば 0101 であれば、1番目と3番目の要素を含む部分集合が出力されます。
2. 2進数のインクリメント処理
ループのたびに、最下位ビットから見ていき、'0' なら '1' に変更して終了、'1' なら '0' に戻して桁上がりを繰り返すことで、通常の2進数カウントと同じ動作を実現しています。
3. 計算量
部分集合は 2^n 個存在するため、計算量は O(2^n × n) となります。要素数が増えると出力が爆発的に増加する点には注意が必要です。
-
C++のSTLでset_intersectionを実装し、2つの集合の積集合を求める方法
2つの集合の積集合(インターセクション)とは、両方の集合に共通して含まれる要素だけを集めたものです。set_intersection関数によってコピーされる要素は、必ず最初の集合から取り出され、元の順序がそのまま維持されます。また、この関数を正しく動作させるためには、処理前に両方の集合がそれぞれソート済みである必要があります。 集合に対する代表的な操作には、以下のようなものがあります。 和集合(ユニオン) 積集合(インターセクション) 対称差(排他的論理和・XOR) 差集合(減算) アルゴリズム Begin 結果を格納するvector型変数vとイテレータstを宣言する。 st =
-
【C++】STLのset_differenceを使って2つの集合の差分を求める方法
2つの集合の「差(差集合)」とは、1つ目の集合には存在するが、2つ目の集合には存在しない要素だけから構成される集合のことです。set_difference関数によってコピーされる要素は、必ず1つ目の集合から取り出され、元の順序が保たれます。また、この関数を正しく動作させるためには、両方の集合があらかじめソート(整列)されている必要があります。代表的な集合演算には以下のようなものがあります。和集合(Union)積集合(Intersection)対称差(Symmetric Difference / 排他的論理和)差集合(Difference / 減算)アルゴリズムBegin 集合用のvec