C言語のソート(並べ替え)とは?基本概念と効率の評価基準を解説
問題
C言語において、なぜソート(並べ替え)を行うとデータの検索が容易になるのでしょうか?また、C言語で実装したソートの効率はどのように判断すればよいのでしょうか?
解説:ソートの基本概念
ソートとは、データの要素を昇順(小さい順)または降順(大きい順)に整列させる処理のことです。
「ソート」という概念が生まれたのは、人類が「素早く検索すること」の重要性に気づいたときだと言われています。
私たちの生活には、検索が必要な場面が数多くあります。例えば、データベースから特定のレコードを探す、名簿から出席番号を見つける、電話帳で特定の番号を調べる、本の中から目的のページを開くなどが挙げられます。
もしデータが整列されていないバラバラの状態で保存されていたら、目的の情報を探すのは非常に困難になります。幸いにも「ソート」という概念が確立されたことで、誰でもデータを一定の順序で整理できるようになりました。
つまり、ソートはデータを規則的な順序に並べることで、検索を格段に容易にするための重要な前処理なのです。
ソートの効率を考える
トランプのカードを順番に並べる場面を想像してみてください。私たちは1枚ずつカードを確認しながら、少しずつ整列させていきます。
この方法では時間がかかりますが、人間はそれでも同じやり方で作業を続けます。しかし、コンピュータはこのように動作するわけではありません。
プログラミングの時代が始まって以来、科学者たちはデータを効率的にソートするために、さまざまなアルゴリズムの研究・開発を続けてきました。
あるアルゴリズムが別のアルゴリズムより優れているかを判断する基準は、主に次の2点です。
- 与えられたデータをソートするのにかかる時間(計算量)
- ソートを実行するために必要なメモリ領域(空間計算量)
サンプルプログラム
以下は、選択ソート(selection sort)を用いてデータを昇順に並べ替えるC言語のプログラム例です。
#include<stdio.h>
int main(){
int a[50], i,j,n,t,sm;
printf("enter the No: of elements in the list:\n");
scanf("%d", &n);
printf("enter the elements:\n");
for(i=0; i<n; i++){
scanf ("%d", &a[i]);
}
for (i=0; i<n-1; i++){
sm=i;
for (j=i+1; j<n; j++){
if (a[j] < a[sm]){
sm=j;
}
}
t=a[i];
a[i]=a[sm];
a[sm]=t;
}
printf ("after selection sorting the elements are:\n");
for (i=0; i<n; i++)
printf("%d\t", a[i]);
return 0;
}
実行結果
上記のプログラムを実行すると、以下のような結果が出力されます。ユーザーが要素数と各要素を入力すると、選択ソートによって昇順に並べ替えられた配列が表示されます。
enter the No: of elements in the list: 4 enter the elements: 34 12 56 7 after selection sorting the elements are: 7 12 34 56
このように、入力されたデータ「34, 12, 56, 7」が「7, 12, 34, 56」と昇順に整列されていることが確認できます。選択ソートは未ソート部分から最小値を選んで先頭と交換していくシンプルなアルゴリズムで、計算量は O(n²) ですが、理解しやすいことから学習用として広く使われています。
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