連結リスト(リンクリスト)の要素削除を徹底解説!C言語での実装例つき
連結リスト(リンクリスト)は動的メモリ割り当てを使用するデータ構造です。そのため、データの増減に応じてリストのサイズが自動的に伸縮します。
連結リストは「ノード」の集合として定義され、各ノードは次の2つの部分で構成されています。
- データ部:実際の値を格納する部分
- リンク部:次のノードへのポインタを格納する部分
データ・リンク・連結リスト全体のイメージは下図の通りです。

連結リストに対する主な操作
C言語における連結リストの基本操作には、次の3種類があります。
- 挿入
- 削除
- 走査(トラバーサル)
本記事では、この中でも特に重要な「削除」の処理について、具体例とともに詳しく解説します。
削除の仕組み
連結リストからノードを削除する場合、削除対象ノードの前のノードのリンクを、削除対象ノードの次のノードへ直接つなぎ替えます。こうすることで、リストのつながりを保ったまま対象ノードだけを取り外せます。
以下に具体的な例を示します。
ノード2を削除する場合

ノード1を削除する場合

ノード3を削除する場合

サンプルプログラム(C言語)
続いて、連結リストから要素を削除するC言語のサンプルプログラムを紹介します。このプログラムでは、先頭への要素追加を行うpush関数、指定位置のノードを削除するdeleteNode関数、リスト内容を表示するprintList関数を実装しています。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
struct Node {
int data;
struct Node *next;
};
// 先頭に新しいノードを挿入する関数
void push(struct Node** head_ref, int new_data) {
struct Node* new_node = (struct Node*) malloc(sizeof(struct Node));
new_node->data = new_data;
new_node->next = (*head_ref);
(*head_ref) = new_node;
}
// 指定位置のノードを削除する関数
void deleteNode(struct Node **head_ref, int position) {
// リストが空の場合は何もしない
if (*head_ref == NULL)
return;
struct Node* temp = *head_ref;
// 先頭ノード(位置0)を削除する場合
if (position == 0) {
*head_ref = temp->next;
free(temp);
return;
}
// 削除対象ノードの直前のノードを探す
for (int i = 0; temp != NULL && i < position - 1; i++)
temp = temp->next;
// 位置が範囲外の場合は何もしない
if (temp == NULL || temp->next == NULL)
return;
// 対象ノードをスキップしてつなぎ替え
struct Node *next = temp->next->next;
free(temp->next); // メモリ解放
temp->next = next;
}
// リストの内容を表示する関数
void printList(struct Node *node) {
while (node != NULL) {
printf(" %d ", node->data);
node = node->next;
}
}
int main() {
struct Node* head = NULL;
push(&head, 7);
push(&head, 1);
push(&head, 3);
push(&head, 2);
push(&head, 8);
puts("Created List: ");
printList(head);
deleteNode(&head, 3);
puts("\n List after Deletion at position 3: ");
printList(head);
return 0;
}実行結果
上記のプログラムをコンパイルして実行すると、次のような出力が得られます。
Created List: 8 2 3 1 7 List after Deletion at position 3: 8 2 3 7
まとめ
このように、連結リストの削除処理では前後のノードのリンクをつなぎ替えることがポイントです。配列とは異なり、要素を詰め直す必要がないため、削除処理を効率的に行えるのが連結リストの大きな利点といえます。ただし、free関数によるメモリ解放を忘れるとメモリリークの原因になるため、注意が必要です。
-
連結リストの交互ノードの積を求めるアルゴリズムとC言語での実装
n個のノードからなる連結リストが与えられたとき、交互(隔番目)のノードの値の積を出力するのが課題です。プログラムはノードの位置を実際に変更することなく、交互ノードの積だけを出力しなければなりません。例入力 -: 10 20 30 40 50 60 出力 -: 15000上記の例では、先頭ノードである10から数えて、交互ノードは「10、30、50」となります。その積は 10 × 30 × 50 = 15000 です。上図では、先頭ノードから数えた場合の交互ノードが青色で示されており、赤色のノードは計算対象外となります。アプローチnode型の一時ポインタ(例:temp)を用意します。このtempポ
-
連結リストの末尾k個のノードを逆順に出力する方法【C言語・反復アプローチ】
本記事では、連結リスト(リンクリスト)の末尾からk個のノードを逆順に表示するプログラムを、反復アプローチ(繰り返し処理)を用いてC言語で実装する方法を解説します。反復法とは、条件式が真(true)である限りループを繰り返し実行する手法のことです。再帰呼び出しを使わずにシンプルなループ処理だけで問題を解決できる点が特徴です。例えば、リストが「29 → 34 → 43 → 56 → 88」というノードで構成されており、k = 2 が与えられた場合、出力は末尾から2つのノードである「56」と「88」になります。入力例と出力例Linked List: 29->34->43->56-&