JavaScriptでリンクリスト(LinkedList)クラスを実装する方法
リンクリスト(連結リスト)は、各要素(ノード)が「データ」と「次のノードへの参照」を持つ線形データ構造です。配列と異なり、要素の挿入や削除を参照の付け替えだけで行えるため、特定の場面では非常に効率的に動作します。
ここでは、JavaScriptで実装したLinkedListクラスの完全なコードを紹介し、その後、各メソッドの役割を解説します。
LinkedListクラスの実装例
class LinkedList {
constructor() {
this.head = null;
this.length = 0;
}
insert(data, position = this.length) {
let node = new this.Node(data);
if (this.head === null) {
this.head = node;
this.length++;
return this.head;
}
let iter = 1;
let currNode = this.head;
while (currNode.next != null && iter < position) {
currNode = currNode.next;
iter++;
}
node.next = currNode.next;
currNode.next = node;
this.length++;
return node;
}
remove(data, position = 0) {
if (this.length === 0) {
console.log("List is already empty");
return;
}
this.length--;
let currNode = this.head;
if (position <= 0) {
this.head = this.head.next;
}
else if (position >= this.length - 1) {
while (currNode.next.next != null) {
currNode = currNode.next;
}
currNode.next = null;
}
else {
let iter = 0; while (iter < position) {
currNode = currNode.next; iter++;
}
currNode.next = currNode.next.next;
}
return currNode;
}
display() {
let currNode = this.head;
while (currNode != null) {
console.log(currNode.data + " -> ");
currNode = currNode.next;
}
}
}
LinkedList.prototype.Node = class {
constructor(data) {
this.data = data;
this.next = null;
}
};各メソッドの解説
constructor()(コンストラクタ)
リストの先頭を指す head を null で初期化し、要素数を管理する length を 0 に設定します。
insert() メソッド
指定した位置に新しいノードを挿入します。第2引数の position を省略すると、デフォルトでリストの末尾に追加されます。リストが空の場合は、新規ノードがそのまま先頭(head)になります。挿入処理では、前のノードの next 参照を付け替えることで要素を組み込んでいます。
remove() メソッド
指定した位置のノードを削除します。position が 0 以下の場合は先頭ノードを削除し、末尾付近を指定した場合は最後のノードを削除します。それ以外の場合は、目的の位置まで走査して該当ノードをスキップさせます。なお、リストが空の場合はコンソールに「List is already empty」と出力して処理を終了します。この実装では削除は位置指定で行われるため、第1引数の data は実際には使用されていない点に注意してください。
display() メソッド
リストの先頭から順に各ノードのデータをコンソールへ出力します。currNode が null になるまでループを回すことで、全要素を表示できます。
使用例
const list = new LinkedList(); // 要素の追加 list.insert(10); list.insert(20); list.insert(30); list.display(); // 出力: 10 -> 20 -> 30 -> // 要素の削除(先頭) list.remove(0); list.display(); // 出力: 20 -> 30 ->
まとめ
このLinkedListクラスは、挿入・削除・表示という基本的な操作をひと通り備えたシンプルな実装です。ノードクラスを LinkedList.prototype.Node として定義することで、LinkedListクラスとセットで管理できる点もポイントです。双方向リストや循環リストなど、応用的なデータ構造を学ぶ前の基礎として、ぜひ理解を深めてみてください。
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