C#のstaticキーワードとは?静的メンバーの基本と使い方を実例で解説
C#では、staticキーワードを使用することで、クラスのメンバーを静的(スタティック)として定義できます。クラスのメンバーをstaticとして宣言すると、そのクラスのオブジェクトをいくつ生成しても、静的メンバーのコピーはメモリ上に1つだけしか存在しないことになります。
つまり、staticキーワードは「そのメンバーがクラスに対して1つのインスタンスのみを持つ」ことを意味します。すべてのオブジェクトがこの唯一のコピーを共有するため、静的変数は値が共通して扱われる定数の定義などに適しています。また、静的メンバーにはクラス名を介して直接アクセスできるため、インスタンスを生成する必要がありません。
静的変数の使用例
以下は、静的変数の使い方を示すサンプルコードです。
using System;
namespace StaticVarApplication {
class StaticVar {
public static int num;
public void count() {
num++;
}
public int getNum() {
return num;
}
}
class StaticTester {
static void Main(string[] args) {
StaticVar s1 = new StaticVar();
StaticVar s2 = new StaticVar();
s1.count();
s1.count();
s1.count();
s2.count();
s2.count();
s2.count();
Console.WriteLine("Variable num for s1: {0}", s1.getNum());
Console.WriteLine("Variable num for s2: {0}", s2.getNum());
Console.ReadKey();
}
}
}実行結果
Variable num for s1: 6 Variable num for s2: 6
実行結果の解説
このコードでは、s1とs2という2つの異なるオブジェクトを生成し、それぞれ3回ずつcount()メソッドを呼び出しています。しかし、実行結果を見ると両方とも「6」と表示されています。
これは、numが静的変数であるためです。s1による3回のカウントアップに加え、s2による3回のカウントアップも、同じ1つの変数に対して行われています。もしnumが通常のインスタンス変数であれば、各オブジェクトごとに独立したコピーが持たれ、結果はそれぞれ「3」となります。このように、静的メンバーは全オブジェクト間で状態が共有される点が大きな特徴です。
staticキーワードの主なポイント
- 静的メンバーはクラス全体で1つのコピーのみが存在し、すべてのインスタンスで共有される
- インスタンスを生成せず、
クラス名.メンバー名の形式で直接アクセスできる - 定数や、全インスタンスで共通のカウンター・設定値などの管理に便利
- 静的メソッド内からは、同じクラスの非静的メンバーやインスタンス変数に直接アクセスできない点に注意が必要
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