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C#のスレッド入門:基本概念とライフサイクルをわかりやすく解説


スレッドとは

スレッド(Thread)とは、プログラム内の実行パスのことです。各スレッドはそれぞれ固有の制御フローを持ちます。アプリケーションが複雑で時間のかかる処理を含む場合は、複数の実行パス(スレッド)を用意し、各スレッドに特定のタスクを担当させることで、処理を効率的に進められます。

スレッドのライフサイクルは、System.Threading.Threadクラスのオブジェクトが生成された時点で始まり、スレッドが中止されるか、実行を完了した時点で終わります。

スレッドのライフサイクルにおける4つの状態

スレッドのライフサイクルには、主に以下の状態が存在します。

  • 未開始状態(Unstarted):スレッドのインスタンスは作成されているものの、Startメソッドがまだ呼び出されていない状態です。
  • 実行可能状態(Ready):スレッドが実行の準備を整え、CPUサイクルの割り当てを待っている状態です。
  • 実行不可状態(Not Runnable):以下のような場合、スレッドは実行できません。
    • Sleepメソッドが呼び出された場合
    • Waitメソッドが呼び出された場合
    • I/O操作によってブロックされている場合
  • 終了状態(Dead):スレッドが実行を完了したか、中止(アボート)された状態です。

スレッド作成のサンプルコード

次の例は、C#でスレッドを作成して実行する基本的な方法を示しています。ThreadStartデリゲートでスレッド上で実行するメソッドを指定し、Threadクラスのインスタンスを生成した後、Startメソッドを呼び出すことでスレッドが起動します。

コード例

using System;
using System.Threading;

namespace Demo {
   class Program {
      public static void ThreadFunc() {
         Console.WriteLine("子スレッドを開始します");
      }

      static void Main(string[] args) {
         ThreadStart childref = new ThreadStart(ThreadFunc);
         Console.WriteLine("Main: 子スレッドを作成します");
         Thread childThread = new Thread(childref);
         childThread.Start();
         Console.ReadKey();
      }
   }
}

実行結果

Main: 子スレッドを作成します
子スレッドを開始します

この例では、Mainメソッド内でThreadStartデリゲートを介してThreadFuncメソッドを指定し、「childThread」という子スレッドを作成しています。Startメソッドを呼び出すと、Mainメソッドの処理と並行して子スレッドが動き出し、子スレッド側のメッセージが出力されます。このように、マルチスレッドを活用することで、複数の処理を同時に実行できるようになります。

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