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Microsoft AzureとOracle Cloud Infrastructureを接続してOracleアプリケーションをマルチクラウド環境で実行する方法

Microsoft®とOracle®は協業により、お客様がOracle E-Business Suite®、JD Edwards® EnterpriseOne、PeopleSoft®などのOracleアプリケーションをクラウド上にデプロイできる環境を実現しました。

はじめに

Azure™ ExpressRoute®とOracle FastConnectの直接相互接続を利用することで、アプリケーション層とデータベース層の間に高帯域幅・プライベート・低レイテンシの接続を確立できます。この接続により、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上のバックエンドデータベースに接続した形で、Azureインフラストラクチャ上でOracleアプリケーションを実行することが可能になります。

さらに、OracleアプリケーションをAzure Active Directoryと統合すれば、Azure ADの資格情報を使ったシングルサインオン(SSO)によるログインも設定できます。この統合により、両クラウドのメリットを最大限に活用できます。MicrosoftとOracleは、このマルチクラウドアーキテクチャ上でOracleアプリケーションの検証を行い、パフォーマンスがOracleが定める基準を満たすことを確認しています。

OCI FastConnectとは

OCI FastConnectは、パブリックインターネット経由ではなく、自社ネットワークをOCIおよびその他のOracle Cloudサービスに接続するためのネットワーク接続ソリューションです。FastConnectを使用すると、インターネットベースの接続と比較して、より高い帯域幅オプションを選択でき、信頼性と一貫性に優れた専用のプライベート接続を、簡単かつ柔軟に、経済的に構築できます。

Microsoft Azure ExpressRouteとは

Beringer Technology Groupによると、ExpressRouteは、接続プロバイダーが提供するプライベート接続を通じて、オンプレミスのネットワークをMicrosoftクラウドへ拡張することを可能にします。ExpressRouteを使えば、AzureやOffice 365といったMicrosoftクラウドサービスへの接続を確立できます。接続方式は、任意接続(IPVPN)ネットワーク、ポイントツーポイントのイーサネットネットワーク、またはコロケーション施設での接続プロバイダーを介した仮想クロス接続のいずれかから選択できます。ExpressRouteの接続はパブリックインターネットを経由しません。

AzureからOracle Cloudへの接続アーキテクチャ

Microsoft Azureの仮想ネットワーク(VNet)とOracle Cloud Infrastructureの仮想クラウドネットワーク(VCN)を接続することで、アプリケーション層をMicrosoft Azure上に、データベース層をOracle Cloud Infrastructure上に配置してOracle E-Business Suiteを実行できます。

本記事では、米国東部リージョンにおいて2つのクラウドプラットフォーム間にバックトゥバックの直接接続を構築する手順を紹介します。この一度限りのセットアップにより、両クラウド間で複数のコンピュートリソースを接続できるようになります。2つのクラウド間の接続はインターネットに公開されないプライベート接続であり、中継となるサービスプロバイダーも必要ありません。接続を確立した後は、セットアップで使用したコンピュートインスタンスにOracle E-Business Suiteをインストールして構成できます。

画像出典:https://docs.microsoft.com/en/azure

接続のセットアップ手順

Azure ExpressRouteとOCI FastConnectを使用してMicrosoft AzureとOCIを接続するには、以下の手順に従います。

  1. Azure Portalにログインし、サブネットを含む仮想ネットワークを作成します。

  2. 仮想ネットワークゲートウェイを作成します。FastPathを有効にすると、ネットワークトラフィックがゲートウェイをバイパスして、仮想ネットワーク内の仮想マシンに直接送信されます。
    a. ゲートウェイの種類ExpressRouteを選択します。
    b. FastPathを有効にするため、SKUUltra PerformanceまたはErGw3AZを選択します。

  3. ExpressRoute回線を作成します。
    a. プロバイダーOracle Cloud FastConnectを選択します。
    b. ピアリングの場所Washington DCを選択します。
    c. FastConnect側の設定と一致させるため、帯域幅1Gbpsを選択します。

  4. 仮想マシンを作成します。

  5. ExpressRouteのデプロイ状況を確認します。

  6. Oracle Cloudにログインし、仮想クラウドネットワーク(VCN)を作成します。VCN作成時は、OCI仮想クラウドネットワークのIPアドレス空間がAzure仮想ネットワークのプライベートIPアドレス空間と重複しないように注意してください。リージョナルサブネットを作成し、ルート表セキュリティリストはデフォルト設定を選択します。

  7. FastConnect接続を作成し、PROVIDERとしてMicrosoft Azure: ExpressRouteを選択します。その後、Azure ExpressRouteからサービスキーをコピーし、PROVIDER SERVICE KEY欄に入力します。

  8. コンピュートインスタンスを作成します。

  9. Azure VNetからOCIコンピュートインスタンスへのSSHやpingを許可するネットワークセキュリティグループを作成し、先ほど作成したコンピュートインスタンスに割り当てます。
    a. FastConnect接続の状態がProvisioned(プロビジョニング済み)になっていることを確認します。
    b. Azure ExpressRouteのプロバイダーステータスがProvisionedであり、ピアリングが表示されていることを確認します。
    c. OCIサーバーからAzureサーバーへSSH接続して、接続をテストします。
    d. 逆方向の確認として、AzureサーバーからOCIサーバーへpingを実行します。

まとめ

本記事では、Microsoft AzureからOCIへの接続セットアップの概要を解説しました。接続を確立した後は、両クラウドにプロビジョニングされたコンピュートインスタンスを使用して、Oracle E-Business Suiteやその他のOracle関連製品をインストールできます。アプリケーションサービスはAzure Cloud上で、データベースサービスはOracle Cloud上で稼働させるという、マルチクラウドならではの柔軟な構成が実現します。

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