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Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の予算設定方法|アラート通知でコスト管理を徹底解説

OCIの予算(Budget)機能とは?

予算(Budget)とは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)コンソールで提供される機能の一つで、クラウドの支出状況を継続的に追跡できる仕組みです。

この機能を利用すれば、支出を監視するためのアラートを柔軟に設定できます。たとえば、支出があらかじめ設定したしきい値を超えた時点で通知を受け取れるため、予期せぬコスト増加を即座に把握できます。さらに、OCIコンソール上では「どのリソースが」「どこで」コストを消費しているのかを可視化して確認することも可能です。

具体例を挙げましょう。テスト目的で一時的に追加したOCIリソースを削除し忘れていた場合、そのリソースは気づかないうちにコストを積み上げ続けます。予算機能を有効にしておけば、指定したメールアドレス宛てに自動的にアラートメールが送信されるため、こうした無駄な出費を早期に発見し、対処することができます。

本記事の構成(全3フェーズ)

  • フェーズ1:コンパートメントを選択して予算を作成し、アラートを設定する
  • フェーズ2:コストトラッキング・タグを選択して予算を作成し、アラートを設定する
  • フェーズ3:予算を更新し、アラート用のしきい値を追加する

フェーズ1:コンパートメントを指定して予算とアラートを作成する

a) まずOCIコンソールにログインします。

ログイン後、以下の手順に沿って、コンパートメントを指定した予算の作成とアラート設定を行います。

b) ナビゲーションメニューを開き、「支払いとコスト管理(Billing & Cost Management)」をクリックします。サブメニューの「コスト管理」配下にある「予算(Budgets)」を選択してください。

c) 予算リストの上部にある「予算の作成(Create Budget)」をクリックすると、「予算の作成」ダイアログが表示されます。

d) 予算の対象タイプとして「コンパートメント」または「コストトラッキング・タグ」を選択します。ここでは「コンパートメント」を選択し、必要事項を入力します(コストトラッキング・タグについてはフェーズ2で詳しく解説します)。入力が完了したら「作成」をクリックしてください。

各入力項目の詳細

  • コンパートメント: 特定のコンパートメント内のすべてのリソースの支出を追跡したい場合に選択します。
  • コストトラッキング・タグ: 特定のタグが付与されたすべてのリソースの支出を追跡します。対象リソースは複数のコンパートメントにまたがることもあります。
  • 名前: 組織の命名規則に従って予算名を設定します。
  • ターゲット・コンパートメント: 予算の対象となるコンパートメントを指定します。
  • 月次予算金額(米ドル): ビジネスユースケースや要件に基づいて月間の予算額を設定します。
  • 予算処理を開始する日: 予算計算を開始する日付を指定します。
  • 予算アラート・ルール(任意): アラート通知を有効化するための項目です。予算作成時に設定することも、後から追加することも可能です。同一の予算に対して複数のアラートを登録できます。
  • しきい値メトリック: アラート判定に使用する値です。予算期間中の「実際の支出額」または「予測支出額」のいずれかを選択して計算できます。
  • しきい値タイプ: 予算総額に対する「割合(%)」で判定するか「絶対額」で判定するかを選択します。
  • メール受信者(任意): アラートを受信するメールアドレスを1つ以上指定します。複数指定する場合は、カンマ、セミコロン、スペース、タブ、改行のいずれかで区切ります。
  • メールメッセージ(任意): 通知メールの本文を要件に応じて入力します。

フェーズ2:コストトラッキング・タグを指定して予算とアラートを作成する

予算は、コンパートメント単位だけでなく「コストトラッキング・タグ」単位でも作成できます。特定のタグが付いたすべてのリソースの支出を監視でき、対象は複数のコンパートメントにまたがる場合があります。コストトラッキング・タグを活用することで、コンパートメントを横断して特定リソースの使用量とコストを柔軟にモニタリングできるのが大きなメリットです。タグベースでも予算とアラートを設定できるため、使用量がしきい値に達した際にメール通知を受け取ることが可能です。

  • a) 予算の対象タイプとして「コンパートメント」または「コストトラッキング・タグ」を選択します。ここでは「コストトラッキング・タグ」を選択し、必要事項を入力します。
  • b) タグを対象とした予算の場合、フェーズ1と共通の項目に加えて、以下の3つのフィールドを入力します。
  • タグ・ネームスペースを選択する
  • 対象のコストトラッキング・タグキーを選択する
  • コストトラッキング・タグの値を入力する

必要事項の入力が完了したら「作成」をクリックします。以上の手順が完了すると、予算が正常に作成されたことを画面上で確認できます。

フェーズ3:予算を更新してアラート用のしきい値を追加する

たとえば、予算消化率が90%に達した時点で重要度の高いアラートを受け取りたい場合は、新しいアラート・ルールを追加するか、既存のルールを編集します。

  • a) フェーズ1〜2で作成した予算をクリックして開きます。
  • b) 新しい予算アラート・ルールを作成するか、既存のルールを編集します。
  • c) 新規アラートを作成する場合は、「予算アラート・ルールの作成(Create Budget Alert Rule)」をクリックします。

内容を確認して「作成」をクリックすれば設定は完了です。

参考までに、実際に届く予算通知メールのサンプルイメージをご紹介します。

筆者の検証環境では、50%と80%の2段階でアラートを設定しました。結果として、最初の通知は50%到達時に、2回目の通知は80%到達時にそれぞれ正しく届くことを確認できました。

まとめ

クラウドサービスの運用において、コスト管理は非常に重要な要素です。OCIの予算機能を活用すれば、常に最新の支出状況を把握し、コストを適切にコントロールできます。予算管理における最重要ポイントは「支出の予測」であり、予算機能はまさにその実現のためのものです。本記事の手順に従えば、予算イベントをトリガーとしてOracle Functionsを実行したり、通知アラートを受け取ったりする仕組みも簡単に構築できます。

Oracleデータベースに関するご相談は、ぜひ専門家までお気軽にお問い合わせください。

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