iOS 9でよくある9つの問題とその簡単な解決方法

iDeviceユーザーの大きな特典のひとつは、常に最新のOSを使えることです。Appleがお使いのハードウェアモデルのサポートを続けている限り、新しいバージョンのiOSがリリースされれば確実にアップグレードを受け取ることができます。これはAppleデバイスを持つ最大の魅力のひとつと言えます。Android端末ではメーカーだけでなく携帯キャリアにも依存するため、こうはいかないことが多いのです。
しかし、OSのアップグレード後に必ず順風満帆とは限りません。時には予期せぬトラブルに遭遇することもあります。そこで本記事では、iOS 9で特に多い9つの問題と、それぞれの最も簡単な解決方法をご紹介します。
問題1:Wi-Fi接続の不具合
Wi-Fiの不調は、OSの種類やバージョンに関係なく起こりうる、インターネット史上最もポピュラーな問題です。「Wi-Fiが遅い」「接続が頻繁に切れる」「そもそも接続できない」といった症状に悩まされることがあります。
1. リセットを実行する
ホームボタンとスリープ/スリープ解除ボタンを同時に長押しし、画面にAppleロゴが表示されたら両方のボタンを離します。このシンプルな再起動ではデータが消去されることはなく、不安定になった設定をリフレッシュできます。機種にもよりますが、所要時間は15〜30秒ほど。ほとんどのiOSトラブルにおける第一の対処法であり、実際にAppleサポートへ問い合わせた場合も、最初にこの方法を勧められるはずです。
2. Wi-Fiをオン/オフする
「設定」アプリのWi-Fiページでトグルスイッチを操作するか、画面下端から上へスワイプして表示されるコントロールセンターのWi-Fiアイコンをタップしてください。

3. ネットワーク設定を削除して再接続する
「設定」→「Wi-Fi」を開き、問題のあるネットワークの横にある青丸の「i」をタップします。詳細画面で「このネットワーク設定を削除」を選び、表示される警告ダイアログで「削除」をタップしましょう。iCloudキーチェーンを使用している他のデバイスでも同様に接続できなくなります。その後、ネットワーク一覧に戻って該当のSSIDをタップし、パスワードを入力して再接続すれば完了です。

問題2:画面がフリーズする・タッチ操作に反応しない
この症状が出た場合は、以下の方法を試してみてください。ひとつで改善しない場合は、複数を組み合わせると効果的です。
1. 問題のアプリを強制終了する
ホームボタンを素早く2回押してマルチタスク画面を表示し、フリーズしているアプリを上方向にスワイプして終了させます。その後、該当アプリを再度起動して動作を確認しましょう。

2. リセットを実行する
アプリの強制終了で改善しない場合は、前述の方法でリセット(強制再起動)を行います。再起動後にアプリを立ち上げ直し、問題が解消されたか確認してください。
3. デバイスの電源を完全に切る
リセットでも不十分なケースがあります。スリープ/スリープ解除ボタンを長押しして「スライドで電源オフ」画面を表示させ、スライダーを右に動かします。内部の電力が完全に放電するよう、少なくとも30秒待ってから電源を入れ直すのがポイントです。
4. アプリを削除して再インストールする
それでもフリーズが続く場合は、問題のアプリを一度削除して再インストールしましょう。アプリアイコンを長押ししてアイコンが揺れ始めたら、左上の「×」をタップし、確認ダイアログで「削除」を選択します。その後App Storeで該当アプリを検索し、iCloudアイコンから再ダウンロードしてください。

5. 最終手段は復元
すべて失敗したら、USBケーブルでMacまたはPCに接続し、iTunesからデバイスを復元します。まずは正常な状態のバックアップからの復元を試み、それでも解決しなければ「新規デバイスとして設定」して一から環境を再構築するのも有効です。
問題3:Bluetooth接続の不具合
Bluetooth接続の問題はアクセサリの種類によって対処法が異なりますが、OSアップグレード後は、以下の方法をいくつか組み合わせて試す必要があるかもしれません。順番を変えたり繰り返したりすることで解決するケースもあります。
Bluetoothをオン/オフする
まずは基本中の基本。デバイス側のBluetoothを一旦オフにし、アクセサリ側の接続情報がリセットされるよう15〜30秒ほど待ってから、再度オンにしてみてください。これだけで改善することも多いです。
デバイスを再ペアリングする
「設定」→「Bluetooth」を開き、対象デバイスが未接続であることを確認して、名前の横にある青丸の「i」をタップします。詳細画面で「このデバイスの設定を削除」を選び、「デバイスの削除」ボタンをタップしましょう。Bluetooth設定画面の「その他のデバイス」欄にアクセサリが表示されたら、名前をタップしてペアリングをやり直します。

古いペアリング情報を削除する
iDevice本体やアクセサリ側(画面付きの場合)に残った未使用のペアリング履歴が、接続トラブルの原因になることがあります。使っていない古いペアリング情報はこまめに削除しておきましょう。

リセットを実行する
お馴染みの方法ですが、ここでも有効です。スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に長押しし、Appleロゴが表示されたら離します。
アクセサリのファームウェア更新を確認する
原因が自分側ではなく、アクセサリのハードウェアにあることもあります。特にiOSアップグレード後は顕著です。アクセサリメーカーの公式サポートサイトでファームウェアアップデートの有無を確認し、提供されていれば指示に従って適用してください。
問題4:バッテリー持ちが明らかに悪化した
モバイルデバイスにとってバッテリー寿命は死活問題です。新しいアプリの追加、アクセサリの接続、OSのアップグレードなど、些細な変化がバッテリー消耗の激化につながることがあります。外出先で充電できない状況では深刻な問題ですよね。以下の対策を試してみてください。
動作温度に注意する
バッテリーは温度変化に敏感で、極端に寒い・暑い環境では電力を浪費します。デバイスが高温や低温にさらされている場合は、適正な動作温度範囲に戻してあげましょう。
どのアプリが電力を消費しているか確認する
アプリはバッテリー消耗の最大要因です。「設定」→「バッテリー」を開くと、過去24時間および過去7日間の電力消費量をアプリ別に確認できます。バックグラウンドで動作するアプリは名前にその旨が表示されます。明らかに電力を大量消費しているアプリがあり、どうしても必要というものでなければ、類似の代替アプリに乗り換えるか、思い切って削除するのも手です。

ディスプレイの明るさを下げる
画面のバックライトは電力を大きく食います。明るさを一段階下げるだけでも、バッテリー持続時間の延長効果はかなり期待できます。

低電力モードまたは機内モードを活用する
iOS 9の新機能「低電力モード」は、通常バッテリー残量が20%を切ると自動的に起動を促されます。このモードではバックグラウンドアプリの動作停止、プッシュメールや自動ダウンロードの無効化、一部視覚効果の低減などが行われます。丸一日以上充電できないことがわかっているなら、満充電後にすぐ低電力モードをオンにしておくと劇的に持ちが向上します。また、機内モードを有効にしてWi-Fi・セルラー・Bluetoothの無線機能をすべてオフにするのも省電力に有効ですが、通信自体が使えなくなる点には注意が必要です。
問題5:Touch IDが安定して認識しない
Touch IDは近年のiDeviceのロック解除やApple Payに不可欠な機能です。指紋認証がたまに失敗するのは珍しいことではなく、多くの場合もう一度読み取らせるだけで解決します。ただ、それで直らない場合は以下の対処を試みましょう。

Touch IDセンサーを掃除する
指先の汗や水滴が原因でセンサーが指紋を正しく読み取れないことがあります。ホームボタン(Touch IDセンサー)と手指を清潔で乾いた状態にしてから、再度試してみてください。
リセットを実行する
スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に長押しし、Appleロゴが表示されたら離します。繰り返しになりますが、iDeviceのトラブルシューティングの定番手段として覚えておきましょう。
指紋を追加登録・再登録する
生体認証データが破損することもあります。複数の指を登録しておくと、片方が認識しないときに備えられて安心です。既存の指紋を一度すべて削除して、登録し直すのも効果的です。

最近画面を修理していませんか?
第三者業者による画面修理の後に「Error 53」のダイアログが表示される場合、その修理によってSecure Enclaveへのアクセスが永久に遮断された可能性があります。この場合、最新版iOSへのアップデートでアクティベーションや通話の問題は解消されますが、Apple PayなどTouch ID関連機能は二度と使えません。これらを取り戻したい場合は、Apple直営での修理または交換が必要になります。
問題6:デバイスの動作が重い・遅い
古めのハードウェアに最新版iOSを入れると、処理が追いつかずパフォーマンスが低下することがあります。OTA(無線経由)や上書きアップデート後に体感速度が落ちた場合は、以下の方法を試して最高のパフォーマンスを引き出しましょう。これらのTipsはiOSのバージョンや機種を問わず応用できます。

リセットを実行する
スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に長押しし、Appleロゴが表示されたら離します。各種設定がリセットされ、動作が安定することがあります。
バックアップから復元する
パフォーマンス問題が発生する前の時点のバックアップをお持ちなら、その状態へ復元することで解決できるかもしれません。無線経由でも可能ですが、Lightningケーブルで接続してiTunesから行うのが最も速く確実です。手順は以下の通りです。
1. iTunesを起動し、デバイスアイコンをクリックします。
2. デバイスの概要画面で「
3. 最新版iOSのダウンロードが必要な場合は、ダウンロード完了まで待ちます。プロセスは自動的に継続されます。
4. 復元が完了すると、バックアップから復元するか新規デバイスとして設定するかを尋ねられます。「バックアップから復元」を選択して進めてください。全データのコピーには時間がかかりますが、無線よりケーブル接続の方が断然速いです。
初期状態から再構築する
手順は復元と同じですが、iTunesが選択肢を提示した時点で「新規デバイスとして設定」を選びます。こちらもLightningケーブル接続での作業が推奨です。アプリや音楽、動画などを改めて入れ直す手間はありますが、パフォーマンス問題の再発を防ぐには十分な価値があるでしょう。
問題7:デバイスがアクティベートできない
この問題は主にiOSアップデート直後に発生します。アップデート後にアクティベーションエラーが出た場合は、以下の手順を試してください。
もう一度アップデートを実行する
iDeviceをMacまたはPCにケーブル接続し、iTunesを起動します。メインウィンドウのデバイスアイコンをクリックし、「アップデート」ボタンを押して更新プロセスをやり直しましょう。ファイルの書き込みが不完全だった可能性があります。
iTunesのバージョンを確認し、PCを再起動する
使用中のiTunesが最新版であることを確認してください。古い場合はアップデートしてコンピュータを再起動します。最新版であれば、単純にPCを再起動してから再度アップデートを試みてください。
デバイスを復元する
iTunes経由のアップデートでだめなら、「復元」を試みます。手順は上記とほぼ同じですが、「アップデート」ボタンではなく「復元」ボタンをクリックする点が異なります。

問題8:モバイルデータがLTE速度で使えない
アップデート後にLTEへ接続できなくなったとの報告が一部のユーザーから寄せられています。
リセットを実行する
お決まりの方法です。スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に長押しし、Appleロゴが表示されたら離します。再起動後にLTEネットワークへ接続できるか確認しましょう。

保留中のキャリアアップデートをインストールする
「設定」→「一般」→「情報」を開きます。キャリアアップデートが利用可能な場合、インストールを促すダイアログが表示されるので、指示に従って適用してから再度LTE接続を試みてください。
ネットワーク設定をリセットする
「設定」→「一般」→「リセット」から「ネットワーク設定をリセット」をタップします。Wi-Fiネットワークの再設定は必要になりますが、これで解決することも少なくありません。

Appleまたは携帯キャリアに相談する
それでも解決しない場合は、ハードウェア故障の可能性があります。お近くの携帯キャリアショップを訪れるか、Apple StoreのGenius Bar予約をして、専門家に診てもらいましょう。
問題9:Spotlight検索結果に連絡先が表示されない
iOS 9へアップデート後、Spotlight検索の結果に連絡先の情報が含まれないという報告があります。対象の連絡先がデバイス内に存在し、検索語にその名前を使っているにもかかわらず、です。
設定を調整する
「設定」→「一般」→「Spotlight検索」を開き、「連絡先」がオンになっていることを確認します。さらに「連絡先」アプリを開いて左上の「グループ」をタップし、「すべての連絡先を非表示」をオン/オフしてみてください。
Spotlightを切り替えてリセットする
「設定」→「一般」→「Spotlight検索」で全アプリのSpotlightをオフにします。その後、スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを長押ししてAppleロゴを表示させ、再起動します。起動後、再びSpotlight設定を開き、連絡先を含む全アプリのSpotlight検索をオンに戻しましょう。

Facebook連携を解除する
連絡先をFacebookなどのサードパーティ製アプリと同期していると、この問題が起こることがあります。手間はかかりますが、個々の連絡先編集画面下部にある「リンクされた連絡先」セクションからFacebookのリンクを削除すると、解決したという事例が報告されています。
まとめ
iOS 9へのアップグレードは、iDeviceに新たな価値と寿命をもたらしてくれます。一方で、さまざまな複雑な問題が発生するリスクも伴います。しかし、体系的なアプローチで一つひとつ対処すれば解決は難しくありませんし、多くの場合複数の解決策が存在します。ここで紹介していないiOS 9のトラブルに遭遇したことがあれば、ぜひコメント欄で問題の内容と、あなたが見つけた解決策を共有してください。
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