プライバシーを守るならSignal(シグナル)へ。今すぐ切り替えるべき理由

Signal(シグナル)は、近年プライバシーを重視するユーザーの間で急速に支持を広げているメッセージングサービスです。AndroidとiOSの両方に対応したクロスプラットフォームアプリで、Windows、macOS、Linux向けのデスクトップ版も提供されています。
見た目も操作性も一般的なメッセージアプリとほぼ変わらないため、初めてでもすぐに使いこなせるのが魅力です。SMSの送受信にも対応しているので、別アプリを使い分ける必要がありません。音声通話やビデオ通話はもちろん、会話の中で写真・動画・ドキュメントを共有することもできます。
Signalプロトコルとは
プライバシーとセキュリティの面で注目すべきは、通信の双方がSignalを使っていれば、すべてのメッセージがエンドツーエンド暗号化される点です。これにより、チャットの内容は第三者には閲覧できず、やり取りした当事者だけが読める状態が保たれます。アプリ経由の通話も暗号化されているため、盗み聞きされる心配もありません。
この強力な暗号化を実現しているのが「Signalプロトコル」です。インスタントメッセージング向けに設計されたオープンな暗号化アルゴリズムで、Signalアプリ自体を開発・運営する非営利団体Open Whisper Systemsによって生み出されました。
このプロトコルはSignalだけでなく、Facebook MessengerやWhatsApp、Google Alloなど他のチャットアプリにも採用されており、会話に安全なエンドツーエンド暗号化を提供しています。
なぜSignalに乗り換えるべきなのか
「同じ暗号化プロトコルを採用しているアプリなら、わざわざ乗り換える必要があるのか?」と思うかもしれません。
ここで重要なのは、他のチャットアプリを運営する企業(FacebookやGoogle)の目的が、あなたに関する情報を収集して広告に活かすことにあるという点です。実際、Facebook MessengerとGoogle Alloでは、初期設定のままではエンドツーエンド暗号化が有効になりません。

Messengerでは「シークレット会話」、Alloでは「シークレットモード」を手動でオンにする必要があり、しかも参加する会話ごとに毎回設定し直さなければなりません。
WhatsAppはデフォルトでエンドツーエンド暗号化が有効になっており、会話の内容そのものは保護されます。しかし、Facebook傘下のこのアプリは、アプリ内でのあなたの活動に関するメタデータを抽出・保存できる仕組みになっています。

こうした活動記録には、「誰と」「どのくらいの頻度で」やり取りしたかという情報、IPアドレスや端末モデルなどのデバイス固有情報、さらには連絡先全員の電話番号まで含まれ得ます。
一方のSignalは、登録時の電話番号とサーバーへの最終ログイン日以外、ユーザーのプライベートデータを一切保持しません。最後のアクティビティの記録も「時刻」までは残さず、「日付」のみ。そこまで徹底されています。
さらにSignalには、アプリのセキュリティを高める便利な設定がいくつか用意されています。まず「消えるメッセージ」。既読後にメッセージを完全に消したい場合に役立つ機能で、5秒から最長1週間までの範囲で自動削除までの時間を指定できます。

また、パスフレーズでアプリにロックをかけられるため、スマホを他人に触られても会話を覗き見される心配がありません。アプリ内でのスクリーンショット撮影を防ぐ機能も備えています。別の端末で画面を撮影されることまでは防げませんが、会話のキャプチャを難しくする効果は十分にあります。

加えて、Signalを動かすソースコードはGitHub上で完全にオープンソースとして公開されています。そのため、セキュリティ専門家による監査や分析が可能で、設計どおりの安全性が維持されていることを誰でも検証できます。
これは、WhatsAppやMessenger、Alloのようなクローズドソースのアプリとは対照的です。これらはいずれも、ユーザーデータを収集してより関連性の高い広告を表示することに関心を持つ企業が所有しています。
あなたはSignalに乗り換えますか?
WhatsAppやMessengerなど人気メッセージアプリと比べると、セキュリティ面でSignalが明確に優位に立っています。ステッカー、ステータス、アニ文字(Animoji)といった華やかな機能はないものの、監視が常態化した現代において、Signalが提供するのは決して軽視できない重要なサービスです。
とはいえ、友人や家族全員を一斉に乗り換えさせるのは現実的にかなり難しく、知り合いが誰も使っていなければメッセージアプリとして意味がありません。
それでも、まず自分がSignalに移行して、親しい友人たちに同じ選択を勧めてみる価値は十分にあります。今後のやり取りを、より安全でプライベートなものにできるのですから。
あなたはSignalへの乗り換えを検討しますか?友人や家族を説得できた経験はありますか?ぜひコメント欄で教えてください。
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