Phoenix OSでPCにAndroid環境を構築する方法|インストールから起動トラブルの解決まで
Phoenix OS(フェニックスOS)は、Androidをベースに開発されたPC向けオペレーティングシステムです。WindowsパソコンとMacの両方に対応しており、現行バージョンではAndroid 7.1をサポート。ノートPC、デスクトップPC、タブレットなど幅広いデバイスでの動作を想定して設計されています。書き込み可能なストレージであれば、USBフラッシュドライブに収めて持ち運び、別のPCから起動することも可能です。
最大のメリットは、すでにインストール済みのWindowsやmacOSにまったく影響を与えない点です。軽量なOSなので、パーティションのルートディレクトリを大きく占有しません。起動時には従来のOSを使うか、Phoenix OSを使うかを選択でき、気に入らなければいつでも簡単にアンインストールできます。
もともとはAndroidゲームを大画面で快適にプレイする目的で開発されましたが、現在では本格的なコンピューティングシステムへと進化しており、いわば「もう1台の仮想PC」として活用できます。
Phoenix OSのインストール手順
Phoenix OSは、2010年以降のIntel製またはAMD製プロセッサを搭載したx86アーキテクチャ対応マシンであれば動作します。ダウンロードは公式サイトから行い、対象となるシステムを選択してください。MacユーザーがダウンロードできるのはISOファイルのみですが、Windowsユーザーは専用インストーラーを利用できます。
ダウンロードサイズは673.2MBで、外部アプリサーバー経由で配信されます。
インストーラーを開くと、Phoenix OSのさまざまなインストールオプションが表示されます。ハードディスクにインストールしたい場合は、後述の手順を参照してください。
リムーバブルメディアから起動したい場合は「Uディスク」オプションを選択しましょう。デュアルブート環境を構築する手間を避けたい方には、こちらの方法がおすすめです。
ハードディスクにインストールする場合は、対象ドライブを選択します。筆者はCドライブを選択しましたが、特に問題は発生しませんでした。
次のステップではデータサイズを指定します。必要な容量に応じて調整してください。
あとはPhoenix OSがハードディスクにインストールされるのをしばらく待ちます。インストール完了後は、次のセクションで説明するBIOS設定の変更が必要になる点に注意しましょう。
起動エラーのトラブルシューティング
インストール直後にPhoenix OSを直接起動すると、セキュアブートモードが原因でエラーが発生することがあります。Windows 10では、デバイス起動時にルートキットなどの悪意あるソフトウェアが読み込まれるのを防ぐため、セキュアブートがデフォルトで有効になっています。これを無効化するには、WindowsのセーフモードでBIOS設定を編集する必要があります。
旧バージョンのWindowsでは、再起動時にShiftキーを押し続けることでセーフモードにアクセスできました。Windows 10の場合は、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」と進み、「詳細スタートアップ」の「今すぐ再起動」をクリックします。
再起動中に青い画面が表示されます。ここで、前述のUSBドライブから起動するか、「トラブルシューティング」から詳細オプションに進むことができます。
次の画面で「詳細オプション」をクリックします。
「UEFIファームウェア設定」を選択すると、BIOSデータが格納されている領域にアクセスできます。UEFIとは、オペレーティングシステムとコンピューターのファームウェアの間に位置するミドルウェアのことです。Windowsではデフォルトとなっていますが、変更することも可能です。
キーボードの矢印キーで「Boot」メニューへ移動します。ここにUEFIが有効になっている項目があるので、この設定を変更します。
設定をLegacyモードに切り替えると、PCを再起動するたびにデュアルブートの選択画面が表示されるようになります。なお、Phoenix OS公式サイトでは、USBドライブからの起動が推奨されています。
注意:多くのノートパソコンでは、再起動中にF2キーを押し続けることで、セキュアなUEFIモードに戻ることができます。ただし機種によって異なる場合があるため、再起動時にPCメーカーのロゴが表示されるタイミングで、正しいキーが画面に表示されるか確認してください。
Phoenix OSの活用シーン
Phoenix OSには多彩な使い道があります。お気に入りのアプリがすべてメイン画面に並ぶ、サブPCとして日常的に活用できるでしょう。
WordやExcelなどのOfficeアプリケーションも問題なくインストール・操作できるため、作業用環境としても十分実用的です。
最も恩恵を受けるのはゲーマーでしょう。Phoenix OSなら、Androidゲームを特別な設定なしでフルスクリーン体験に変換できます。ジョイスティック、ゲームコントローラー、キーボード&マウスなど、好みの入力デバイスを選んで、お気に入りのAndroidゲームをより没入感のある形で楽しめます。
その他のトラブルシューティングについては、Phoenix OSの公式フォーラムを訪れてみてください。
システムからPhoenix OSをアンインストールしたい場合は、Phoenix OSフォルダを開き、「設定」からアンインストーラーを実行するだけで完了です。
まとめ
Phoenix OSのようなAndroidベースのデスクトップOSは、スマートフォン以上の価値を引き出せるとして人気が高まっています。このOSは概してバグも少なく、システムリソースを過剰に消費することもありません。
あなたはPhoenix OSを使ったことはありますか?使用感はいかがでしたか?ぜひ下のコメント欄で体験談を共有してください。
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