知らないうちに監視されている?スマホがプライバシーを侵害する7つのずる賢い方法
スマートフォンは今や生活に欠かせない存在となりましたが、その裏では私たちのプライバシーを脅かすさまざまな仕組みが動いています。プライバシー保護アプリを導入すれば状況は多少改善できますが、正直なところ、スマートフォンを使う以上、ほとんどすべてのプライバシーを手放しているも同然です。
ここでは、スマートフォンがあなたのプライバシーを裏切る主な7つの方法を見ていきましょう。
1. 写真の位置情報メタデータ
ご存じでしたか?AndroidでもiOSでも、標準設定では撮影したすべての写真に位置情報が埋め込まれています。つまり、一枚一枚の写真が「あなたがどこに行ったか」「どこによく行くのか」を暴露する可能性を秘めているのです。
開発者のFelix Krause氏は、この危険性を実証するコンセプトアプリを作成しました。写真へのアクセスを許可したアプリであれば、そこから位置情報を収集し、移動の起点や終点、勤務先などを特定できてしまうのです。
写真に位置情報(ジオタグ)を付けておくと撮影場所を思い出すのに便利ですが、リスクを考えればデメリットの方が大きいと言わざるを得ません。
Androidで無効化する方法:カメラアプリを開き、三点メニューから「設定」を選択します。そこにある「位置情報を保存」のオプションをオフにしてください。
iOSで無効化する方法:「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」と進み、一覧から「カメラ」を選んで「しない」に設定します。
2. 秘密の画面録画
「アプリがスマホのマイクを使って会話を盗み聞きしているのでは?」という不安はよく聞かれます。しかし、画面の内容をこっそり録画されているとしたらどうでしょう?
残念ながら、キーボード入力記録(キーロガー)のスマホ版とも言えるこの行為は、現実に起きています。
2018年半ばには、セキュリティ研究者たちが、多くのAndroidアプリがユーザーのスクリーンショットや画面動画を第三者に送信していたことを発見しました。iOSでも、Uberアプリにユーザーの画面を記録できるコードが含まれていたことが報じられています。
これがどれほど深刻か想像してみてください。毎日スマホの画面には、他人に見られたくない情報が数多く表示されています。プライベートなメッセージのやり取り、恥ずかしい検索履歴、パスワード、見られたくない画像など、すべて筒抜けになりかねません。
3. アプリの権限
アプリの権限設定がプライバシーを脅かすことは以前から指摘されてきました。位置情報やマイクなどの機密性の高い情報を使いたい場合、アプリはまずユーザーの許可を得る必要があります。
AndroidにもiOSにも個別の権限をオン/オフできる機能があり、これは心強いポイントです。しかし、一度許可してしまえば、アプリがその情報を何に使うのかを把握することは困難です。
音声メッセージの録音のためにマイクの使用を許可したのに、実際にはテレビ番組の音声を密かに聞き取って広告用のプロファイルを作っているかもしれません。連絡先へのアクセスを許したアプリが、それをスパムリストに流すケースもあるでしょう。
アプリをインストールする前に企業のプライバシーポリシーを読むのが理想ですが、現実的には難しいことも多いものです。無料アプリに目的も確認せず個人情報への完全なアクセスを与えるのは、重大なプライバシー侵害につながります。
4. ブラウザによるトラッキング
スマートフォンも、ウェブ全体に蔓延するトラッキングの影響を受けません。ウェブサイトを訪れるたびに、位置情報、ブラウザの種類、OSなどに関する情報が収集されます。トラッキングビーコンやSNSボタンは、あなたがどこへ行こうと監視の目を光らせています。
さらに、ブラウザ自体が行う追跡もあります。ChromeはGoogle製であるため、閲覧情報をもとにより精度の高い広告プロファイルが構築されます。また、Androidで人気の一部のアプリ(インストールすべきでないもの)には、情報を第三者に送信するブラウザもあります。
5. スマホに搭載されたセンサー
スマートフォンには、端末に関する物理的な情報を測定する多数のセンサーが搭載されています。主なものは以下の通りです。
- 加速度センサー:スマホの向きや移動速度、フィットネスアプリ向けの歩数を測定します。
- ジャイロスコープ:細かな動きを検知します。一部のゲームやパノラマ撮影に不可欠です。
- 磁気センサー:地図やコンパスアプリで北の方角を知るために使われます。
- GPS:言うまでもなく、地球上のあなたの位置を特定します。
- その他のセンサー:耳元に近づいたことを検知する近接センサーや、自動明るさ調整のための環境光センサーなど。
さまざまなアプリ(OS自体も)がこれらのセンサーにアクセスできます。前述の権限の問題と同じく、どのアプリがこの情報を記録し、悪用しているのかを知る術はありません。加速度センサーを使えば、スマホがどれくらいの頻度で静止しているか、ポケットに入れている時間帯などを推測できてしまいます。
狙われるのはスマホの中のデータだけではありません。端末そのものに関する物理的な情報も収集の対象なのです。
6. 無料の公衆Wi-Fiネットワーク
無料で開放されたWi-Fiは街中のあちこちで利用できます。確かに便利ですが、公衆Wi-Fiには危険が伴うことも以前にお伝えした通りです。
VPNを使えば多くのリスクから身を守れますが、こうしたネットワークではVPN接続がブロックされていることも少なくありません。選択肢がなくWi-Fiを使わざるを得ない場合、通常のセキュリティリスクに加えて、プライバシー漏洩の危険にもさらされることになります。
そもそも、そのWi-Fiネットワークは提供元の店舗や企業が管理しています。つまり、あなたが訪れたすべてのウェブサイトを追跡したり、プロファイルを作成したり、広告を挿入したりすることも可能なのです。自分の端末を相手のWi-Fiにつなぐということは、その企業に大きな信頼を預けるということ――どんなデータが収集されているのか、誰にも分かりません。
7. 携帯キャリアによる追跡
アプリやOSからのプライバシー侵害については語られることが多いですが、忘れてはならないのが携帯電話会社(キャリア)の存在です。VerizonやAT&Tのような企業は、サービスの利用状況からさまざまな情報を得ることができます。
たとえば、どの基地局に接続したかという情報から、よく行く場所や現在位置が分かってしまいます。家庭のISPと同じように、キャリアもモバイルデータ通信を通じてあなたの閲覧履歴にアクセスできる立場にあります。
さらに悪いことに、2016年にはVerizonが「スーパークッキー」と呼ばれる技術で顧客を追跡し、巨額の罰金を科された実例もあります。無料サービスならまだしも、大金を払って使っているサービスにまでプライバシーを侵害されるとあれば、話は別です。
スマートフォンはプライバシーの悪夢
この記事で読者を不安に陥れたいわけではありません。こうしたトラッキングの多くは匿名で行われており、現代のデバイスを使う上で避けられない側面でもあります。とはいえ、自分のスマホに何ができるのかを理解しておくのは賢明なことです。アプリ、ウェブサイト、OS、そして通信会社がどんな情報を収集し、それをどう扱っているのかを知っておきましょう。より安全なOSへの乗り換えを検討するのも一つの手です。
具体的な対策としては、Androidのプライバシー保護方法や、iPhoneのプライバシーを強化する設定をチェックしてみてください。
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