どのスマートフォンが最も安全? iPhone X vs Galaxy S9 vs Pixel 2 セキュリティ徹底比較
あなたのスマートフォンは、最大のセキュリティ上の脆弱性の一つです。盗難という明白なリスクだけでなく、知らず知らずのうちに無数の企業や個人へデータを漏らし続けているのです。
そのため、「安全なスマートフォンを持つこと」は優先度の高い課題であるべきです。そこで本記事では、現在の主要3機種——iPhone X、Galaxy S9、Pixel 2(後者2機種はAndroid搭載)——を7つの観点から徹底的に比較します。
比較する7つのポイント
3機種を以下の7項目で比較します。
暗号化:データが暗号化されていなければ、パスコードを知らない第三者でも、端末を手にすれば中身を取り出したり読み取ったりできてしまいます。
Appleのティム・クックCEOはこれを最も的確に説明しています。
「今日のスマートフォンには、健康情報や金融情報が入っているでしょう。家族や同僚との親密な会話、ビジネスの秘密も含まれているかもしれません。それらを守る権利を、誰もが持つべきです。そして私たちの知る限り、それを実現する唯一の方法が暗号化なのです。」
アプリのブロック:アプリごとの通信制限には2つのメリットがあります。第一に、ネット接続が必須ではないアプリがユーザーデータをこっそり開発元へ送信するのを防げます。第二に、データ使用量を抑え、予期せぬ高額請求を回避できます。
生体認証:Appleの顔認証に欠陥があると指摘する声もあります。他人の顔でロックが解除されたという報告例もあるようです。果たして安全性の面では、指紋認証より優れているのでしょうか。
パスワード保護フォルダ:パスワードで保護されたフォルダは、クック氏が懸念する問題に対するもう一つの防御壁です。PINコードを知る人物が端末にアクセスしても、最重要データを守れます。
マルチユーザー対応:仕事とプライベートで同じ端末を使う人は多いはず。その場合、独立したサンドボックス環境で動作する複数ユーザープロファイルの有無は重要です。
自動データ消去:スマートフォンを紛失した経験がある方は多いでしょう。端末には膨大な個人情報が詰まっているため深刻な問題です。PINコードの誤入力を一定回数超えると全データを消去する機能があれば、ブルートフォース攻撃から身を守れます。
ネイティブのパスワードマネージャー:パスワードマネージャーがあれば、より強固な認証情報を使えますし、ログインのたびに覚えておく必要もありません。
1. 暗号化
勝者:引き分け
3機種すべて、ファイルベースのAES 256ビット暗号化を採用しています。「バックドア」に関する根強いうわさはさておき、これは良いことです。
いずれの端末でも、暗号化の有効化は簡単に行えます。
iPhoneで暗号化を有効にする方法
- 設定アプリを開きます。
- Touch IDとパスコードを選択します。
- パスコードをオンにするを選びます。
- 6文字以上の英数字パスワードを作成します。
正しく設定できたか確認するには、「Touch IDとパスコード」画面に戻り、一番下までスクロールして「データの保護が有効」と表示されていることをチェックしてください。
Androidで暗号化を有効にする方法
- 設定アプリを開きます。
- セキュリティへ移動します。
- 下にスクロールして「端末を暗号化」をタップします。
- 画面上の警告を読み、同意します。


Androidの場合、処理には最大1時間程度かかることがあり、途中で何度か再起動を繰り返す場合もあります。また、一度暗号化した端末を元に戻す唯一の方法は初期化(工場出荷状態へのリセット)である点に注意してください。
2. アプリのブロック
勝者:iPhone X
アプリごとにインターネットアクセスを制限できる機能は、本来ならスマートフォンの標準装備であってよいはずのものです。アプリが開発元へデータを送り返すのを防げるからです。
しかし、3機種の中でアプリを個別に制限できるのはiPhone Xだけです。しかも条件付きで、モバイルデータ通信接続時のみアプリの通信を遮断でき、Wi-Fi接続時のブロックはできません。
解決策はVPNの活用です。ExpressVPNやCyberGhostなら、アプリ単位での通信ブロックが可能です。
iPhoneでアプリのインターネットアクセスをブロックする方法
- 設定アプリを開きます。
- モバイル通信をタップします。
- 下にスクロールしてアプリの一覧を表示します。
- 制限したいアプリのトグルをオフに切り替えます。


3. 生体認証セキュリティ
勝者:iPhone X
Samsung Galaxy S8は2017年3月にいち早く顔認証を導入しましたが、同年後半に登場したiPhone Xによって状況は一変しました。
iPhone Xは、画面ロックだけでなくモバイル決済の承認にも耐えうる安全性を持つ顔認証を搭載した世界初の端末です。
S9とPixel 2の生体認証は依然としてiOSに及ばず、安全な取引には利用できません。興味深いことに、AppleはFace IDがTouch IDより安全だと主張しています(Face IDをさらに強化する方法もあります)。
「ランダムに選ばれた他者が、あなたのiPhone XをFace IDでロック解除できる確率は約100万分の1です(Touch IDの場合は5万分の1)。」
もちろん、生体認証には共通の弱点があります。一度データが盗まれると、生体情報は永久に漏洩したままになります。パスワードならいつでも変更できるのに、です。
4. パスワード保護フォルダ
勝者:Galaxy S9
今回比較する3機種の中で、ネイティブのパスワード保護フォルダを搭載しているのはSamsung Galaxy S9のみです。
この「セキュアフォルダ」を使えば、ファイル・写真・動画・ドキュメントなどを端末内の安全な場所に保管でき、コンテンツの出し入れも自由自在です。
さらに便利なことに、セキュアフォルダはアプリ一覧やホーム画面から隠すこともできます。第三者はその存在自体に気づかないでしょう。
Galaxy S9でセキュアフォルダをセットアップする方法
- 設定アプリを開きます。
- ロック画面とセキュリティをタップします。
- 下にスクロールしてセキュアフォルダを選びます。
- Samsungアカウントの認証情報を入力します。
- ロック方法を設定します。
Galaxy S9でセキュアフォルダを非表示にする方法
- 設定アプリを開きます。
- ロック画面とセキュリティをタップします。
- 下にスクロールしてセキュアフォルダを選びます。
- セキュアフォルダを非表示を選択します。
- OKをタップします。
5. マルチユーザー対応
勝者:Galaxy S9とPixel 2
マルチユーザー対応は、セキュリティ面で大きなプラスになります。たとえば子どもにスマホを貸すとき、自分のアカウントの設定変更やデータ削除を心配せずに済みます。
仕事用とプライベート用に端末内を分けたい場合にも便利です。各ユーザーアカウントは独立したサンドボックスで動作するため、データがアカウント間で漏れることはありません。
さらに、Android端末はカスタマイズ可能なゲストアカウントにも対応しています。
一方、iPhone Xはこの分野でライバルに大きく水をあけられています。AppleがiOSデバイスでマルチユーザー対応を提供していないのは正直驚きであり、早急な改善が望まれます。
6. 自動データ消去
勝者:iPhone X
3機種すべて、遠隔ロック・遠隔消去に対応しています。盗難対策として非常に有効ですが、事前に「デバイスを探す」や「iPhoneを探す」を設定しておく必要があります。
Androidデバイスマネージャーやサードパーティ製の盗難防止アプリを設定していない状態でGalaxy S9やPixel 2を紛失すると、第三者がロックコードを総当たり(ブルートフォース)で突破しようとする恐れがあります。
iPhone Xはより安全です。デフォルトでは、ログインに10回失敗すると端末がシャットダウンし、iTunesへの接続が求められます。
さらに、10回ログインに失敗すると全データを自動消去する設定も可能です。
iPhoneでログイン失敗時のデータ消去を設定する方法
- 設定アプリを開きます。
- Touch IDとパスコードへ移動します。
- データを消去を選択します。
- トグルをオンに切り替えます。


7. 内蔵パスワードマネージャー
勝者:引き分け
iPhone X、Galaxy S9、Pixel 2はいずれもネイティブのパスワードマネージャーを搭載しています。それぞれiCloudキーチェーン、Samsung Pass、Google Smart Lockと呼ばれます。
3機種とも、データを暗号化された保管庫に保存し、必要に応じてアプリやサービスへ自動入力します。
iPhone Xのキーチェーンはおそらく最も実用的です。所有するすべてのAppleデバイス間でデータを同期でき、システムのパスワードからブラウザやアプリの認証情報まで一括管理できます。
Google Smart LockはChromeでも利用可能ですが、Samsung PassはSamsung端末とSamsungインターネットブラウザ限定です。
とはいえ、セキュリティ性能という観点では、3者の差はほとんどありません。
補足:専用アプリの代わりに、サードパーティ製のパスワードマネージャーを利用することもできます。
結論:スマートフォンのセキュリティはiPhone Xが僅差で首位
今回分析したセキュリティ項目において、iPhone Xが僅差で勝利しました。自動データ消去、生体認証の安全性、アプリのブロック機能が、他の2機種をわずかに上回る決め手となっています。(ただし市場シェアの面では、Androidスマートフォンが今なおiPhoneをリードしています。)
パスワード保護フォルダを備えたGalaxy S9が2位、Pixel 2が3位という結果です。
もちろん、考慮すべきセキュリティ要素はまだまだあります。あなたの意見があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。
そして忘れないでください。スマホのセキュリティを高めるためにできることは他にもたくさんあります。iPhone向けのセキュリティアプリや、Android向けのプライバシー保護アプリを試してみてはいかがでしょうか。
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