海外でiPhoneのデータローミング料金を回避する方法
旅行や休暇に出かける際、余計な心配はしたくないものです。しかし、データローミング料金に注意していないと、月末の携帯電話の請求書を見て思わぬ出費に驚くことになりかねません。この記事では、iPhoneを海外に持ち出す際にローミング料金を回避する方法を詳しくご紹介します。
一般的なスマートフォン活用のコツに加えて、EUのローミング規制が請求額にどう影響するのか、EU圏内と圏外での旅の違い、そしてブレグジット(EU離脱)による変化についても解説します。
EUのローミング規制
いわゆる「ユーロタリフ」と呼ばれるEUローミング規制のおかげで、少なくともEU域内においては、ローミング料金は過去のものとなりました。長年にわたる料金引き下げの取り組みを経て、EUは2016年12月にローミング料金の完全廃止を決議し、その規制は2017年6月15日に発効しました。
つまり現在、EU加盟国で使用したデータに対しては、自国と同じ水準を超える料金を請求することは法的に認められません。また、着信に対して課金されることもありません。この新しい制度は「Roam like at Home(自宅と同じようにローミング)」と呼ばれています。
要点は以下の通りです。
「他のEU諸国から行う通信(通話、SMS、データ通信)は、ご自身の国内プランの範囲内でカバーされます。EU域内で消費した通話時間、SMS、データ容量は、まるで自国(居住・勤務・留学している国)にいるかのように、国内料金プランの容量から差し引かれます。」
ただし、通信事業者はローミングデータに「セーフガード上限」を設けることが許されており、上限を超えた分については、1GBあたり7.70ユーロ+VAT(付加価値税)を上限として課金できます(この上限は段階的に引き下げられ、2022年以降は1GBあたり2.50ユーロとなります)。正確な適用内容については、契約中のキャリアに問い合わせるか、公式サイトで確認しましょう。
もちろん、留意すべき細かい条件や例外もあります。詳しくは欧州委員会のFAQページ(上記の引用文も同ページからの抜粋です)を確認してください。とはいえ、基本的な仕組みは非常にシンプルです。
ブレグジットはどうなった?
英国のEU離脱に伴い、EUのローミング規制は英国の利用者には自動的には適用されなくなりました。実際、離脱後しばらくしてから、一部の英キャリアはEU域内へのローミング料金を再導入しています。一方で、無料または低価格でローミングを提供し続けているキャリアもあります。渡航前に、自分が契約しているプランのローミング条件を必ず確認しておきましょう。
EU以外の国では?
EU域外の国々では、従来どおりローミング料金が適用されます。したがって、この記事の残りの部分で紹介する対策は、EU以外の国へ渡航する方にとって特に役立つはずです。
海外でデータローミング料金を回避する方法
EU域外でデータローミング料金を避ける最も簡単な方法のひとつは、できる限りWi-Fiに接続することです。アクセスに料金がかかる特別なWi-Fiスポット(ログインや登録が必要なタイプで、課金の有無が事前に通知されます)を除き、その接続経由でデータをダウンロードしても課金されることはありません。
設定を変更する
海外へ出発する前に、ネットワーク設定を確認しておきましょう。「設定」>「モバイルデータ通信」を開き、「モバイルデータ通信オプション」の欄に「ローミング オン」または「ローミング オフ」と表示されているのを確認します。「オン」になっていて、海外で追加料金を支払いたくない場合は、これをタップして「データローミング」のスイッチをオフ(白)にします。
データローミングがオフの状態でインターネット接続が必要なアプリを使おうとすると、Wi-Fiに接続していない限り、手動でデータローミングを再度オンにするよう促されます。
定額データパックに加入する
一部の通信事業者は、定額制または上限付きの海外向けデータパッケージを提供しています。ただし、渡航先の国で利用可能かどうかを出発前に確認する必要があります。詳しくは契約中のキャリアに問い合わせてみましょう。
新しいSIMカードを入手する
SIMフリーのiPhoneをお持ちの場合や、キャリアが適切なプランを用意している場合は、海外で手頃に使えるデータプラン付きの新しいSIMカードを入手するのも有効な選択肢です。
例えばO2は、データ込みの「International SIM」を販売しています。訪問予定の国を選択すると、通話やSMSの料金が表示され、ローミング料金より確実に安くなります。10ポンドのチャージで100MBのデータもおまけにつきます。
EEにもプリペイド式の国際SIMがあり、Vodafoneにも国際SIMプランが用意されています。
大手キャリア以外では、GiffGaffも試す価値があります。またDataroamは、さまざまな国で使えるプリペイドプランや30日プランを多数取り揃えており、同社のSIMカードを海外で使えば、国際ローミング料金を90%以上節約できるとしています。
多くの英国の携帯電話会社は、競合他社のSIMカードを使われないようiPhoneにSIMロックをかけていますが、キャリアに依頼すればロック解除してもらえる場合があります。ロックされた端末は高額な料金を支払わせる手段になるため、キャリアが積極的に応じてくれるとは限らず、契約の完済を待つ必要が生じることもあります。
ただし、小規模な独立系携帯電話店やオンラインのアンロック専門業者の中には、iPhoneのロック解除に対応しているところも数多くあります。
MiFi(モバイルWi-Fiルーター)を活用する
iPhoneのロック解除を望まない(またはできない)場合は、MiFiデバイスの利用を検討してみましょう。MiFiがあれば自分専用のWi-Fiホットスポットを作成でき、複数のWi-Fi対応機器をそこから接続できるため、グループ旅行や家族旅行にとても便利です。
おすすめはTP-Link M7350 4Gモバイルルーター(英国で約65ポンド、米国で約150ドル)です。SIMロックフリーで、最大10台のデバイスにワイヤレスネットワークを提供できます。より安価な選択肢としては、11.99ポンドのO2 4G Pocket Hotspot Plusがあります。
マップをオフラインでダウンロードしてデータを節約
海外にいると、自宅にいるときほど周辺環境に詳しくないことが多いでしょう。街中を移動するには、iPhoneでAppleマップやGoogleマップを使いたくなるものです。
外出前に、AppleマップとGoogleマップをオフラインでキャッシュしておきましょう。行き先がわかっているなら、オンライン状態でそのエリアを検索して表示しておけば、そのデータがアプリ内に保存され、オフラインでも閲覧できるようになります。ズームイン・ズームアウトすれば、道路名などの情報も確認できます。
GoogleマップにもiPhone用のオフラインマップ機能があります。オンライン時に訪問予定のエリアを表示し、検索バーに「ok maps」と入力して、そのエリアのダウンロードを確定するだけでOKです。
オフラインでアプリを起動すると、道路名や観光スポットなどの情報を含むマップを、課金されることなく閲覧できます。
あるいは、City Maps 2Go(9.99ポンド/9.99ドル)のようなオフライン地図アプリをダウンロードする方法もあります。
思い切って電源を切る
これは最終手段ですが、休暇中に本当にiPhoneを使う必要があるでしょうか?SNSなしで1週間過ごせるなら、デバイスから離れて完全に電源を切ってしまうのも、良い休暇の過ごし方かもしれません。
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