iPhoneのバッテリー状態の確認方法と交換すべきタイミングの見極め方
iPhoneのバッテリーが、いつか満足に充電を保てなくなるのは避けられない運命です。最近バッテリーの持ちが以前より悪くなったと感じているなら、あなただけではありません。すべての充電式バッテリーは時間とともに効率が落ちていき、iPhoneのバッテリーも例外ではありません。バッテリーが古くなると、充電の頻度が増えたり、充電の持ちが悪くなったり、最悪の場合は突然シャットダウンすることもあります。
バッテリー交換の目安は「500回の充電サイクル」
iPhoneのバッテリーが完全充電500回を超えたら、交換を検討するタイミングです。残念ながらiOSには、現在のバッテリーが何回充電されたかを表示する機能はありませんが、バッテリーの健康状態を確認し、交換が必要かどうかを判断する方法はいくつかあります。
AppleはiPhoneバッテリーをめぐって、劣化したバッテリーを搭載した旧モデルのiPhoneのパフォーマンスを意図的に制限していたとの報道や、2019年8月に報じられた「正規サービスプロバイダ以外によるバッテリー交換の事実上の禁止」など、批判的な報道を受けてきました。これらの件については後述します。
iPhoneのバッテリー状態を確認する方法
2018年初頭、Appleは「ユーザーがiPhoneのバッテリーの健康状態をより把握できるようにし、状態がパフォーマンスに影響しているかを自分で確認できるようにする」という新機能を含むiOSアップデートをリリースしました。
確認方法は簡単です。「設定」>「バッテリー」と進み、「バッテリーの状態」をタップするだけです。詳細な使い方は後述します。
なぜAppleがこの情報公開を必要としたのでしょうか。2018年、Appleがバッテリー劣化による突然のシャットダウンを防ぐため、旧モデルのiPhoneの動作速度を意図的に低下させていたことが発覚し、大きな批判を浴びました。
このPR危機への対応として、Appleは旧モデルiPhoneのバッテリー交換価格を値下げし、今後のiOSアップデートでこの性能制限をオフにしやすくすることを約束しました。なお、25ポンド/29ドルでバッテリー交換を受けられる優待プログラムの申請期限は、2018年12月1日に終了しています。
サードパーティ製バッテリー交換時の警告メッセージについて
2019年8月には、もう一つのAppleのPR危機が発生しました。AppleまたはApple正規サービスプロバイダ以外の第三者にiPhoneのバッテリーを交換してもらうと、「重要なバッテリーに関するメッセージ:このiPhoneに純正のAppleバッテリーが搭載されていることを検証できません」という警告が表示されることが判明したのです。
この問題はiFixitによって再現されました。iFixitはYouTubeの修理動画を見た後にこの問題に気づいたといいます。
問題は、Apple以外での交換後、「設定」内の「バッテリーの状態」画面に、バッテリーの健康状態に関する情報ではなく「サービス」のメッセージが表示されることです。
iFixitによると、「サービス」メッセージが表示されていてもiPhoneのバッテリーは通常どおり動作しており、Appleによって性能制限されているわけではないとのことです。それでも、バッテリー交換を検討している人にとっては気になる点でしょう。
一方で、Appleがサードパーティによるバッテリー交換を控えさせようとするのには理由があるかもしれません。そうしたバッテリーには危険な模造品が含まれる可能性があり、実際には再生された古いバッテリーを取り付けて顧客を騙す悪質な業者も存在します。モバイル機器が発火するという報告もあるため、Appleが回避しようとしているリスクは現実に存在するのかもしれません。
iPhoneのバッテリーを交換すべきタイミング
バッテリーを交換すべきかどうかは、以下の手順で簡単に判断できます。
- 「設定」>「バッテリー」を開きます。
- 「バッテリーの状態」をタップします。
- 「最大容量」が表示されます。これは新品時のバッテリー容量に対する現在の容量の割合を示す数値で、iPhoneが古いほど低くなる傾向があります。Appleは「容量が低下すると、1回の充電で使用できる時間が短くなる可能性があります」と説明しています。
- その下には「ピークパフォーマンス能力」の表示があります。バッテリーが正常に動作していれば、「お使いのバッテリーは現在、正常なピークパフォーマンスをサポートしています」というメッセージが表示されます。

- しかし、バッテリーがピーク電力を供給できずにiPhoneが予期せずシャットダウンしたことがある場合は、「パフォーマンス管理」が適用されている可能性があります。その場合、「バッテリーが必要なピーク電力を供給できなかったため、このiPhoneで予期しないシャットダウンが発生しました。パフォーマンス管理が適用され、この問題の再発防止に役立てています」というメッセージが表示されます。
- このメッセージの横には「無効にする…」というボタンがあります。これをタップするとiPhoneの性能制限を解除できますが、バッテリーに負荷がかかった際に、再度予期しないシャットダウンが起こる可能性がある点には注意が必要です。

- さらに、「バッテリーの状態が大幅に劣化しています。Apple正規サービスプロバイダに依頼してバッテリーを交換すると、完全なパフォーマンスと容量が復元されます。」という警告と、「サービスオプションの詳細…」へのリンクが表示されることもあります。
iPhoneのバッテリーに関する警告メッセージの意味
バッテリー容量が低いのに「パフォーマンス管理」が適用されていない場合もあります。これは単に、予期しないシャットダウンが発生する状況になかったことを示しているだけかもしれません。しかし、例えばバッテリー残量が20%未満の状態でグラフィック処理の重いゲームをプレイすれば、この設定が作動する可能性があります。
バッテリーの劣化を示すメッセージが表示されても、引き続きiPhoneを使用できますが、充電容量の減少や、バッテリー残量が少ないときのわずかな動作の不安定さを経験するかもしれません。公式のサービス技術者にバッテリーを診断してもらうのが最善の対応です。新しいバッテリーへの交換や、問題箇所の修理につながる可能性があります。
iPhoneに新しいバッテリーが必要かもしれない兆候は以下のとおりです。
- 通常より暗いバックライト
- スピーカー音量の低下
- スクロール時の画面のコマ落ち
- 一部のゲームアプリでのフレームレート低下
- アプリ起動時間の長期化
また、AppleCareに加入していれば、バッテリーが元の充電容量の80%以下しか保てない状態と認定された場合、追加料金なしでバッテリー交換を受けられます。
iPhoneのバッテリー寿命を最大化する方法
バッテリーを交換する機会が来るまで、できるだけ長くバッテリーを持たせたいなら、以下の方法を試してみましょう。
- 位置情報サービスをオフにする
- Appのバックグラウンド更新を無効にする
- 自動明るさ調整を有効にする
- インターネット接続が必要ないときは機内モードを使う
さらにバッテリーを長持ちさせたいなら、スマートバッテリーケースの検討もおすすめです。通常のケースのようにiPhoneを保護しながら、必要なときに充電もできます。
なおAppleによると、バッテリーの充電回数は「化学的な経年劣化プロセスにおける唯一の要因ではなく」、「デバイスの使用方法」や「高温環境での保管・充電」もバッテリーの劣化を早める原因となるとしています。
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