意外と知らないAppleヘルスケアの隠れ機能5選|今日から使える健康管理のコツ
Apple WatchやiPhoneユーザーの多くは「ヘルスケア」アプリを一度は目にしたことがあるでしょう。なかでも、移動距離・消費カロリー・立ち上がった回数を記録するアクティビティは、最もよく知られた機能です。
しかし、ヘルスケアアプリを少し深く掘り下げてみると、日常生活の健康管理に役立つ機能がまだまだたくさん隠れています。本記事では、その中でも特に有用な「あまり知られていない5つの機能」をわかりやすくご紹介します。
1. 生理周期トラッキング(サイクルトラッキング)
App Storeには優れた生理周期管理アプリが数多くありますが、実はヘルスケアアプリにも同等の機能が標準搭載されていることをご存じでしょうか?単体アプリの主要な機能を、さりげなく内蔵しているのが特徴です。
生理の開始日と終了日、生理周期の長さを入力できます(正確な周期がわからなくても心配いりません。初期設定は28日となっており、毎月データを追加するうちに自動的に調整されます)。アプリはこれらのデータをもとに、次の生理開始日や排卵日の予測を行ってくれます。さらに、周期全体を通じて体調や症状を記録することも可能です。
周期を記録することには多くのメリットがあります。まず何よりも、次の生理の時期を予測できることが挙げられます。妊娠を望む場合には、最も妊娠しやすい時期を見極める助けにもなるでしょう。また、生理の遅れに早めに気づくことで、妊娠の可能性や、さまざまな健康上の問題のサインを把握しやすくなります。
2. モビリティデータ(歩行に関する詳細データ)
iPhoneをポケットに入れて歩くだけで、興味深い歩行データが自動的に収集されることをご存じですか?Apple Watchを着用している場合も、同様にデータを取得できます。
モビリティデータを確認する手順は以下の通りです。
- ヘルスケアアプリを開きます。
- 「ブラウズ」アイコンを選択します。
- 健康カテゴリの一覧を下にスクロールし、「モビリティ」を選択します。
ここでは、次のような興味深いデータを確認できます。
両脚支持時間
歩行中に両足が同時に地面についている時間の割合です。健康な方の場合、通常の歩行では20〜40%程度におさまり、この数値が高いほどバランス感覚や協調運動に課題がある可能性があります。平地を歩行している間、iPhoneが自動的に記録してくれます。
歩幅
歩行時に前足と後ろ足の間に生まれる距離のことです。iPhoneをポケットに入れて歩いた際に記録され、身長・歩行速度・歩いている路面の状況などによって変動します。ただし、歩幅が大幅に短くなっている場合は、筋力・協調性・全体的な可動性の低下を示している可能性があります。高齢の方や、けがからの回復期にある方にとって、特に注目したいデータです。
歩行非対称性
歩行パターンがどの程度左右対称かを測定する指標です。健康で均整の取れた歩行とは、左右どちらの足もほぼ同じ速度で踏み出せている状態を指します。片方の足だけステップが速かったり遅かったりする場合は、けが・病気・その他の健康問題の兆候である可能性があります。
歩行の対称性はiPhoneが自動的に記録します。変化や傾向がないか、定期的にチェックしておくと安心です。
歩行速度
平地を歩くときの速度です。iPhoneをポケットまたはウエストの高さで持って歩くと自動的に記録されます。より正確な数値を得るために、ヘルスケアアプリにあらかじめ身長を登録しておきましょう。
3. 服薬・健康データの記録
吸入器の使用回数、インスリン投与量、血糖値、バイタルサイン、自覚症状といった重要な医療情報を、ヘルスケアアプリでまとめて記録できます。健康状態の経過観察や治療を受けている場合、これらのデータは自分自身や医師が症状の傾向や現在の治療計画の効果を評価するうえで大きな助けになります。
ヘルスケアアプリの「ブラウズ」タブを開くと、記録できる健康情報の一覧が表示されます。リストの一番下にある「その他のデータ」を選択すると、さらに多くの記録項目を確認できます。
4. 聴覚(ヒアリング)
イヤホンやヘッドホンで大音量の音楽を聴き続けると、聴覚に取り返しのつかないダメージを与える恐れがあります。この問題への対策として、Appleはヘルスケアアプリに「ヘッドホン通知」と「オーディオレベルの記録」機能を搭載しています。
ヘルスケアアプリで「ヘッドホン通知」を有効にすると、7日間で推奨される音声曝露量の上限を超えた時点で通知が届き、同時にヘッドホンの音量も自動的に下がります。この曝露基準は、音量と再生時間の両方から聴覚への潜在的な影響を評価する仕組みです。
ヘッドホン通知をオンにする手順は以下の通りです。
- ヘルスケアアプリを開きます。
- 右下の「ブラウズ」タブに移動します。
- メニューから「聴覚」を選択します。
- 「ヘッドホン通知」を選び、オンに切り替えます。
また、Apple Watchをお持ちの場合は、周囲の環境音が大きすぎて聴覚に損傷を与える恐れがあるレベルに達したときにも通知を受け取れます。
5. 睡眠トラッキング
ヘルスケアアプリの「睡眠」機能を使えば、毎晩の睡眠時間を簡単に記録できます。就寝・起床スケジュールの設定、睡眠時間の目標設定、「睡眠モード」の有効化、就寝前のリラックスを促すアクションの設定などが可能です。睡眠モードをオンにすると「おやすみモード」が作動し、ロック画面もシンプルになるため、夜の余計な刺激や気を散らす要素を抑えられます。
さらに、ヘルスケアの睡眠機能は、他の睡眠トラッキングアプリやサポートアプリとも連携可能です。上手な活用方法については、iPhoneの睡眠トラッキング機能を徹底解説したガイドも参考にしてみてください。
ヘルスケアを最大限に活用するために
ヘルスケアアプリは、多彩で意味のある健康・医療データを提供してくれる強力なツールですが、その価値は使い方次第です。記録したいデータをこまめに入力し、iPhoneやApple Watchが自動記録したアクティビティデータを定期的に見返す習慣をつけることで、アプリの恩恵を最大限に受けられるでしょう。
ただし、こうしたデータは健康状態の把握には役立っても、適切な医療ケアの代わりにはなりません。健康面で気になることがある場合は、必ず医療専門家に相談してください。
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