Apple Oneは本当に加入する価値あり?各プランのお得度と代替サービスを徹底比較
Apple Oneは、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloudストレージ、Apple News+、Apple Fitness+という6つのプレミアムサービスをひとつにまとめたサブスクリプションです。人気の低いサービスを人気サービスとセットにすることで、パッケージ全体が実際以上にお得に見えてしまうことがあります。果たしてApple Oneもそうなのでしょうか?
この記事では、さまざまな観点から、Apple Oneが購入する価値があるのかどうかを判断する材料をご紹介します。
Apple Oneのサブスクリプションプランと割引額
Apple Oneには3つのプランが用意されています。
Individual(個人)プラン:Apple Music、Apple TV+、Apple Arcadeに50GBのiCloudストレージが含まれます。これらを個別に契約する場合と比べ、月額6ドルの節約になります。
Family(ファミリー)プラン:上記のサービス一式に加え、iCloudストレージが200GBに増量。ファミリー共有を使えば最大5人とサービスを共有でき、個別契約より月8ドルお得です。家族で費用を分担すれば、さらなる節約も可能です。
Premier(プレミア)プラン:そこへApple News+とApple Fitness+が追加され、iCloudストレージは2TBに。ファミリー共有にも対応し、個別契約と比べて月25ドルもの節約になります。こちらも複数人で割り勘すれば、コストパフォーマンスはさらに向上します。
すでにこれらのサービスを個別に契約しているなら、月額料金を抑えるためにApple Oneへまとめるのは理にかなっています。
しかし、使わないサービスが1つでも含まれる場合は、それぞれの単独料金を計算し、代替サービスと比較したうえで、Apple Oneが自分にとって価値があるかを見極めることが大切です。
以下、Apple Oneが提供する各サービスの詳細と、より安い代替案を掘り下げていきましょう。
無料トライアルには何が含まれる?
Apple Oneには1か月間の無料トライアルがあり、まだ契約していないサービスをすべて体験できます。他のソフトウェアと異なり、機能制限も広告表示も一切ありません。購入前にすべてを試せるのが大きな魅力です。
まずは無料トライアルで全サービスを実際に使い、本当に継続したいサービスがどれなのかを見極めることをおすすめします。
Apple Music
Apple Music単体の料金は月額9.99ドル(ファミリープランは14.99ドル)。一方、Spotifyは個人9.99ドル、2人用12.99ドル、ファミリー15.99ドルで、広告付きの無料プランまで用意しており、強力なライバルとなっています。Amazon MusicやYouTube Musicもほぼ同じ価格帯です。
料金や楽曲数(どのストリーミングサービスも大差ありません)以外にも考慮すべき点があります。Spotifyはスマートスピーカー、テレビ、ゲーム機まで幅広いデバイスに対応しており、無料・有料のポッドキャストも楽しめます。
その一方で、すでにAppleエコシステムの中にいるなら、Apple Musicには有利な点があります。追加料金なしで利用できるロスレスオーディオや空間オーディオ(Spatial Audio)が、リスニング体験を一段引き上げてくれるのです。
すでにApple Musicを契約しているなら、Apple Oneのバンドルは個人・ファミリープランともにかなりお得です。月5.95ドル程度上乗せするだけで、さらに3つのサービスを利用できます。
つまり、Apple Arcade分の料金でApple TV+とiCloudストレージまで手に入る計算です。また、Apple MusicとiCloudストレージの両方を契約中なら、ファミリープランで月2ドル追加するだけでApple TV+とApple Arcadeをゲットできます。
iCloudストレージ
クラウドストレージ分野では、Microsoft OneDriveやGoogle Oneなど多数の競合サービスとしのぎを削っています。iCloudは無料で5GBが使え、iPhoneやiPadなどApple製品とのシームレスな統合が強みです。ただし無料枠ではGoogleが最も太っ腹で、15GBを無償提供しており、しかもほとんどのデバイスで利用可能です。
Apple製品との高い親和性はiCloudならではの魅力ですが、自分の用途に合わせて複数のクラウドストレージサービスを比較してみる価値は十分にあります。
一般的に言えば、クラウドストレージだけが目的なら、Apple One以外にもっと安い選択肢は確実に存在します。
Apple TV+
動画配信市場の主役は、Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、YouTubeなどです。Apple TV+は比較的新しいサービスで、「ザ・モーニングショー」や「Ted Lasso」など、ラインナップは少数精鋭です。
Netflixは最も人気のある配信サービスで、オリジナル作品と厳選コンテンツの両方を豊富に取り揃えています。ウォッチリストへの追加、新作のリマインダー、再生速度の変更など、快適な操作性も魅力です。
Disney+は、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズといった人気ブランドの映画やドラマを視聴できます。
料金面では、Netflixがベーシック8.99ドル、スタンダード13.99ドル、プレミア17.99ドル。Disney+は7.99ドル、そしてApple TV+はわずか4.99ドルです。なお、YouTube MusicとYouTubeのセットは月11.99ドル、ファミリー共有対応プランは月17.99ドルです。
Apple TV+は他サービスより安いものの、単体で戦うにはコンテンツ量が少ないのが実情です。
Apple Arcade
Apple Arcadeも、Apple Oneとのバンドルで恩恵を受けやすいサービスです。同種のサービスの中では、特にヘビーなモバイルゲーマーの間で人気があります。単独契約では月4.99ドルで、これはGoogle Play Passと同じ価格です。
Apple ArcadeとGoogle Play Passのどちらを選ぶかは、使用デバイス次第です。後者は年額30ドルのサブスクリプションが用意されており、Apple製以外のデバイスでも動作します。さらに、Netflixもゲーム事業へ参入しつつあり、今後Apple Arcadeにとって新たな脅威となる可能性があります。
Apple News+
Apple News+はPremierプランに含まれており、数百誌のプレミアム雑誌や主要紙を定額で読み放題です。通常はペイウォールの向こうにある膨大な記事にアクセスできるため、雑誌を個別に購読していて出費の管理に悩んでいる読者にとって魅力的な選択肢となります。
Cosmopolitan、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルなどの記事を保存して、オフラインで読むことも可能です。インタラクティブなグラフィックと美しい画像は、まさにAppleらしい洗練された体験です。単独契約の料金は月9.99ドルです。
Kindle Unlimitedも同じ価格で似た機能を提供していますが、ユーザー体験の質はApple News+に及びません。残念ながらKindle Unlimitedは月6.99ドルのAmazon Primeには含まれていませんが、購入前に無料で試すことはできます。
Apple Fitness+
Apple Fitness+はAppleの最新サービスで、月額9.99ドルです。ただし、利用するにはApple Watchシリーズ3以降が必要という条件があります。
App Storeにはフィットネス系アプリが多数存在し、すでに別のアプリでワークアウトを記録する習慣ができているなら、Apple Fitness+に乗り換える価値はないかもしれません。Apple OneでFitness+を利用できるのはPremierプランだけなので、他のサービスを使う予定がないなら、単独契約の方が賢明でしょう。
Apple Oneのサブスクリプションは価値があるのか?
IndividualプランとFamilyプランの差額はわずか5ドルですが、Familyプランではストレージ容量が増え、最大5人とサービスを共有できるようになります。
さらに10ドル追加でPremierプランに切り替えれば、News+とFitness+に加えて2TBのiCloudストレージも手に入ります。実質的にはApple News+の料金を払っているだけで、Apple Fitness+と追加ストレージが「おまけ」で付いてくる計算です。しかもこれらの特典は、ファミリー共有グループの全員が利用できます。
ただし、News+とFitness+はどちらもニッチなサービスです。すべてのサービスを使い切る予定がないなら、Premierプランは割に合わないかもしれません。たとえば、Apple MusicとApple News+だけを使いたいのであれば、Apple One Premierに登録するよりも、それぞれ個別に契約する方が結果的に安く済みます。
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